ヒロリン雑学ブログ

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ブルース・リーは人格者なのか?

ブルース・リーは人格者なのか?

という疑念が、ふつふつと湧き上がっている今日この頃。
それというのも、2ヶ月ほど前にローカル局の深夜帯に放送された【イップマン】を観てからだ。
【イップマン】を取り上げた動画がYouTubeの【おすすめ】に何本も挙がってきていたので、そうした映画があるのは知っていたし、サムネイルから、どうやら【ブルース・リー】と関係がある人らしい。というのも知ってはいた。

テレビの深夜枠で見たイップマンは【シリーズ三作目】だったので、既に香港の【名士】であり、誰もが知る存在で、誰もが【イップ師匠】と呼んでいた。
その時は気がつかなかったけど、改めて【U-NEXT】で【1~4作目】までを短い期間の中で観た時にやっと気がついたのは、【イップマン】にダンスを教える、くねくねと体を動かしていた青年が、どうやらまだ有名になる前に【ダンス・コーチ】をしていた【ブルース・リー】であったらしい。

【イップマン】という映画は、単純に一本の【エンターテイメント】というか【カンフー映画】としてはよくできた面白い映画だった。
だからこそ【U-NEXT】が見られるようになった時に【ドニー・イェン】主演作の4本を一気見に近い形で見たのだけれど、【娯楽映画】という感覚ではなく、冷静に見て感じた事といえば、「これは【詠春拳】の広報用の映画かな?」というものだった。

【中国拳法】といえば【嵩山少林寺】を代表とする【北派武術】が有名なんだけど、この映画の主役【イップマン】が使うのは【詠春拳】である。
詠春拳】というのは、映画で初めて知ったのだけど、【南派武術】になるらしい。
既に【ブルース・リー】が他界していた私が中学1年生当時に買った【ブルース・リー】の極厚の【フォトブック】の中に【ブルース・リーは幼少の頃より、父と学んだ【太極拳】。それから【詠春拳】や【蟷螂拳】を学び、深く中国拳法を習得していった」と書かれていたので、【詠春拳】を学んだというのは、広く知れ渡っている事なのだろう。

ただ、その師匠が【イップマン】であるかどうかはわからない(日本人には)
映画の中では【イップマン】と共に若き【ブルース・リー】が並んで写っている写真が紹介されていた。
だから、ある意味では【師弟関係】は証明されていると言えるのかもしれないけど、それだけでは、現代社会では不十分としか言えない。
もっとも映画が作られたのは2008年らしいので、15年程も前の話になる。

この映画の中の【イップマン】というのは、とても【よくできた人】で、寡黙でありながら、小さなことでは【感情】を爆発させることもなく、冷静に対処できる人物である。
だから、その弟子である【ブル-ス・リー】も、映画の中では【良くできた人格者】っぽく描かれている。

ところで、ブルース・リーの【燃えよドラゴン】が日本で公開されて、大ヒットしたのは、私が小学6年生の時だ。
その時には、ブルース・リーは既にこの世の人ではなくなっていた。
燃えよドラゴン】でファンになったものの、実際に私が好きだったのは、初期の頃の【ドラゴン危機一髪】という映画の方だった。
燃えよドラゴン】は格好いい、格好はいいのだけれど、【表情】と【雰囲気】がどことなく【暗い】

その点【ドラゴン危機一髪】の頃は全体的に明るいから、こちらの方が好きだった。
中学1年の頃の話。
その頃になると【ブルース・リーの死因】についての記事がいろんな雑誌などで取り上げられていて、まことしやかな噂?と言っていいのかな?も出回っていた。
実は、死因については【確定事項】は伝えられていなかった。
だからこそ、憶測が憶測を呼んではいたけれど、当時云われていたのは、「妻子がいながら、別の女性の部屋で死んだ」とか「実は麻薬の打ちすぎで死んだ」というものだったと記憶している。

そんな事を多感な時期に読んでいたので、「ブルース・リーはこの映画の中で語られる通りの人格者だったのか?」という疑念が湧くのは当然といえば当然の事。

死ねば、人は【神格化】されやすい。【旧藤一協会】とズブズブだったにもかかわらず、【安倍晋三】も【良い人】になっている。
人間の表面に映らないところでの【本当】など、誰にもわかる筈はないので、他人の風評とか、【人物】を描いた【小説】【漫画】【ドラマ】【映画】は信憑性は低い。と、この年齢になって感じているところである。

ブルース・リーの名前が日本で知れ割っていた頃、課の【千葉真一」さん関連の【芸能記事】でも、「実は香港のアクション・スターと共演しないか?」という誘いはあったけれど、断った。
「それが今思えば、ブルース・リーだった」というものがあった。
別に利用しようとしている風には、全然思えない内容だけれど、【世界的な有名人】となれば、少しでも縁のある話は言いたがるのも、また人間というものだ。

それにしても、と思うのは、2008年制作の、この映画は何故、作られたのだろうか?
少林拳】や【太極拳】等の【北派武術】ではなく、「何派武術」の【詠春拳】の使い手である【イップマン】の【創作上】の【活躍】を何故?作る必要があったのであろうか?
素朴な疑問、である。

映画の中では【イップマン】の詠春拳に対する【貢献度】がいろいろと取り上げられている。
しかも。ブルース・リーにも絡めて語られている。
そうした【確固たる地位】があるのなら、殊更に【英雄視】している内容の映画を作る必要があったのだろうか?
ひょっとしたら、【詠春拳】の門派を、更に拡大する為の【宣伝材料】として作られたのだろうか?

なんにしても、制作サイドではない私に【制作意図】やらなんやらがわかる訳もないので、疑問でしかない内容ですた(;^_^A

でも、映画は本当に面白いよ。
ジャッキー・チェンの【酔拳】や【蛇拳】当時のような、純粋な【武術(うーしゅう。と読むらしい、だいぶ前に創刊された雑誌のタイトルで知った)】の他流派同士の戦いは、見ていて気持ちがいい。