ヒロリン雑学ブログ

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意識の違い

意識の違い

昨日、ブログが書けなかったのは、パートタイムだけど仕事が見つかったので初出勤の日だったからだ、
小さな町工場としか言えない規模の工場なのだけど、働かせてもらえるなら、有り難い。

午前中は段ボール箱を作って、その中に商品を詰め込んで段ボールの蓋をするという仕事をさせてもらった。
工場出荷の段ボールというものは、一見すると普通にガムテープで貼っているように見えるのだけど、それだと効率が悪いようで何もついていない長い紙を引っ張り出して、その時に糊がつくような機械を使っていた。

なのでちょっと作業をすると指先がべたついてしまう。
でも、それも仕事ならしょうがない。

随分と古い時代に建てられた工場らしく、建屋はすきま風がびゅうびゅう吹いて寒い。と聞かされていた。
その代わりに夏はめちゃ暑いのだそうだ。

といっても、最初に勤めていた自動車の製造工場は23年程前に入社した時には、まだそういった設備も完備されてはいなくて、おまけに部品の運搬車両が頻繁に出たり入ったりする大きな扉のすぐ近くが現場だったので、すきま風どころではなく強風さえ入ってくるようなところだった、寒さに関してはそれほどとは感じなかった。
途中からは扉のすぐ上にエアカーテンと呼ばれるエアコンの吹き出し口が設置されたけど、大して意味はなさなかった。

だから工場の中央を通って食堂に行くときには、中央部分の現場と自分達のいるところの温度差をまざまざと感じずにはいられなかった。
夏場だってスポットクーラーがあるだけで、広い工場をカバーするほどの空調はついていなかった(今は知らないけど)
スポットクーラーというのは風が出てくる部分だけが涼しいという貴重品だ。
ラインで仕事する為に移動したら、そこは暑い。
基本的には、だからみんなは急いで仕事してクーラーの出口に戻るという、嫌でも生産性が上がるような仕事の仕方をしていた。

その段ボールの仕事を教えてくれたのは40代かな?
そのくらいの年恰好のおじさんだった。
で、すごく大袈裟に心配をしてくれる。
「これが段ボール箱いっぱいに詰めたら結構な重さになるから」
まあ、それはそうだろう。
1枚1枚は軽い紙でもまとまるとかなり重い。

最初の内は商品を詰める為の、底だけテープを貼った箱を作っていた。
これがやはり、結構テープに空気が入ったりして、綺麗には貼れない。
時間をかけて、数をこなさなければ速く綺麗には貼れないなぁ。と思いながらやっていたら、1時間ほどしたら箱に商品を詰めてみなさい。
てことで、それからは箱に詰めて上側のテープも貼って。となり。
最終的には午前中の3時間ほどで、商品の詰まった段ボールを所定の置き場(パレット上)に置くところまで、やっていた。

でも、テープの貼り方が雑に見えるものはちょこちょこあったけど、仕事そのものには割と早く慣れたと思う。
午前中いっぱい、その人について仕事を教わりながら思ったのは、よほどダメな人ばかりが集まったのだろうか?という事だった。
「アホじゃないんだから、1度聞いたらわかるって」と思うけど、同じことを何度も何度も言う。

何かしらで文句をつけたかったのか?
「ここ、ちょっとテープが浮いてるでしょ」とか言ってくる。
○○さん、○○さんというから工場長の事を言っているのかと思ったら、自分の事をさん付けで言っていたらしい。
午後から仕事を教えてくれた78歳の超高齢の先輩と話をして分かった。
おどけているつもりだったのだろうか?

でも、そこまでわかると単純に取るに足らない人だという事も知れてくるので、仕事はちゃんと教わらないといけないけど、いちいち真に受けないようにしよう。という行動になってしまう。
最近のニュースを見ていると、ここにこだわってしまう人が多いように思うのだけど、小さい人間なんかは相手にしない方が得だと思う。

商品の詰まった段ボール箱をパレットに移動させていると「重いでしょ?」とか聞いてくるんだけど、自動車の部品は基本的に金属性なのでひとつが5~6キロくらいのものがザラにある。
足回りの部品をつけていたから、そんなものは何ともないのだけど、こちらの経歴を知っている筈もないので、にこやかに笑いながら、やり過ごしていた。

午前中で、そこの作業は一区切りという事で、午後からは他のところも習ってもらうつもりだからと工場長に言われた。
これは昔からなのだけど、人の名前を憶えるのが苦手なのだった。
何度も実際に顔を見て名前を呼ばないと覚えられない。
まだ自動車会社は名札があったから、なんとかなったけど町工場で制服もない私服作業なので、名札もなかった。

うう、ここが私のポンコツなところだった。
とにかく、あまり厳しい環境で仕事をしたことがないような人が増えているのだろうなぁとは感じた。
いい年コイて、重量とか暑さ寒さに関することでも、意識が違う。
大した重量物を持つわけでもないのに、重いとかしんどいとか…。
大変な仕事をしているだろう?
みたいなことを言うし、そういった表情でもある。

とはいっても、偉そうな事を書いていても、自分は体のあちこちにガタが来ているので、そんな仕事でも続かないかもしれない。
3年前に1日やっただけで腰を悪くしてまともに歩けないような羽目に陥った事があるので、デカい口は叩けない。
ずっと中腰だったからなぁ。
歳は食いたくないなぁ。と真面目に思った。