ヒロリン雑学ブログ

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富野由悠季監督と宮崎駿監督

富野由悠季監督と宮崎駿監督

何かで読んだ記事の記憶によると(かなりあやふやで怪しいけど…)宮崎監督の方が富野監督よりも先輩であるらしい。
富野監督がアニメ制作の現場に入った時には、既に宮崎監督はバリバリと働いていて、コンテを切りまくっていたという話だ。
どうも、無言ながらのライバル関係であったみたい。

宮崎監督のアニメから興(きょう)が冷めてしまったのは、【もののけ姫】以降のアニメが難解になったというのがある。
精神論に入ってしまったのか?
ラピュタの頃のような明快な冒険物語ではなくなった。

それから、今更ながらの【ルパン三世】のギャグ化に対する思いもあった。
元々、ルパン三世には後から参加した。という話である。
確かに途中からルパンは面白くなった。
当時、小学3年生くらいだった私にも、わかりやすく笑えるアニメだった。

それで、高校1年の時に始まった赤いジャケットのルパン三世の制作スタッフは勘違いしたのだと思う。
「ルパンは面白ければいい」
取り敢えず、ズッコケながらもお宝を手にして、でも最後は不二子にかっさらわれてトホホとなっておしまい。

ルパン三世のアニメは、当初、大人向けのアニメとして制作された。
だから当時としては第1話から多少のお色気シーンなども盛り込まれている。
あれでも当時はスゴイあれなレアなシーンだったのだ。

そして、なによりも小物へのこだわり方が凄かった。
ルパンの愛銃は【ワルサーP-38】だ。
誰でも知っていて、揺るがない常識だけど、それを決めたのはルパンの最初の制作スタッフの人達だった。

モンキーパンチさんの原作の話は面白かったのだけれど、銃に関しては、割と適当だったのね。
だからルパンの銃は【オートマティック】に見える様な銃だったし、次元の銃は【リボルバー】に見える様な銃でしかなかった。

しかしアニメとして動かす場合、銃は限定されていないとアニメーターも仕事がしにくい。
という事があったのかどうかは知らないのだけど、統一する為に実在の銃を使用したのだろうと思う(あくまでも推測)
更に推測をすると、ルパンが作られる前に【大藪春彦】さんの小説【凶銃ワルサーP-38】が書かれているので、その辺りで決定したのかな?とも思っている。

しかしながら、大人向けであったのと原作に割と忠実に作られていた為に、お話は面白かったのだけど、【受け】が良くなかった。
大体19時(だったと思う)の放送時間というのは、子供の為の時間だ。
大人には、あまり浸透しなかったのか?
結局は子供が見る番組になってしまったので、暗くて重い。

それは視聴率は伸び悩む。
そこで投入されたのが宮崎駿監督だった。
多分、視聴率はV字回復をしたのだろう。
初めの方で書いた通り、本当に面白くなった。
子供にもわかりやすいギャグ満載で、だから続編が作られもしたのだろうけどね。

最初のアニメスタッフは、宮崎監督も含めて【銃】や【車】の知識も深かった(と思う)。
しかし、高校1年の時に始まったシリーズのスタッフは、悲しいくらいに銃については何も知らなかった。
中学生の頃から【ガンマニア】を気取っていた私の方が、多分、知識はあったと思う。

次元のコンバットマグナムを分解して、部品をひとつずつ落として自分達の跡を追わせる回には笑った。
最近の銃に関しては、よくわからないのだけれど、あの頃の銃で工具なしで分解・組み立てができるものっていえば、コルトのガバメントくらいしかない筈だ。

ガバメントはマガジンを抜くと弾丸を詰める部分の底が特殊な形状をしていてドライバー代わりになるように作られている。
だから、簡易的な分解・組み立てが専用の工具がなくてもできる。
軍隊用の銃だから、工具なしでもそういった事が出来るように設計されていた。片やリボルバーは、絶対的に素手での分解組立はできない。
銃の知識がなければ、多分「おー、すげぇー」とか思って見ていたんだろうけどなぁ。

弾頭の種類もよくわからないままにアニメに登場させていたしなぁ。
強力な弾頭って知識だけで作品を作ると【対人用】としての話なのに、岩を突き抜けるような話を作ったり。
ふっふっふっ、ガンマニアの血が騒いでしまった。

えらく長くなってしまったので、ここまでにしておきますね。