ヒロリン雑学ブログ

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アニメと私その1

アニメと私その1

今回はダイターン3

またしても大脱線してしまった(汗) 話を戻すために、時を戻そう←ペコパか!

機動戦士ガンダムが始まる1979年の前年1978年に放送されていたのが【無敵鋼人ダイターン3】というアニメ。 この時の私は富野喜幸(現:由悠季)監督の名前は知らなかったけど、このアニメはちょくちょく観ておりました。 後になって富野監督作品だと知った時に「それで、ダイターンはあんなにロボット物のタブーに触れるような表現が多かったんだな」と納得してしまった。 なにしろ王道ロボットアニメでは決してやらないような話の作り方なので、その点では面白かった。 かてて加えてこのアニメは【爆発の金田】と異名をとる金田伊功さんのアニメーションがふんだんに使われていて、迫力があって面白かったのだ。

ヒーローの名前は【破嵐万丈(はらんばんじょう)】 ね、名前からして人を食ってるでしょ?(^^;) アシスタントのレイカとビューティになぜか居座った少年トッポと共に火星からの侵略集団(?)メガノイドの襲撃を退ける(しりぞける)物語(表現が古い!) このアニメは、とにかくロボット物のパターンをことごとく崩していってしまうのですね。 巨大ロボット【ダイターン3】に乗り込みマッハアタッカーのコクピット部分がダイターンのコクピットに移動する間にも攻撃を受けてしまう。 レールから脱線してコケたコクピットを万丈様御一行が「よっこらせ」とレールに戻してダイターンのコクピットに移動したり。 メガノイドがピンチに陥った時に巨大化して【メガボーグ】に変身する時にも万丈は叫ぶ「出たな!パターン!ならばこちらもパターン!ダイターン、カムヒア!」 徹底的にこれまでのロボット物のセオリーを逆手(さかて)にとってギャグにして演出をしていた、

こんな具合にとにかく明るくてハチャメチャに展開していく物語なのだけど、そのバックボーンは恐ろしく怖い。 波乱万丈の父親はメガノイドの生みの親である。 人間の代わりに宇宙空間などでの作業とか人ではできない作業をするために、研究開発していたものがメガノイド。 しかし、その実験過程に於(お)いて父親は万丈の母や兄をもメガノイドに改造していたのだ。 やがて、メガノイドたちが自意識を持ち「人より優れているのは我々だから、人を支配する」とした時に万丈は母親の導きによって巨大ロケット【マザー】に乗り込みありったけの金塊を持って地球に逃れることになり、それから執事のギャルソンと共に対メガノイド戦に、その身を投じていくことになる。 こうしたベースがあっての表面的にはハチャメチャに進行していくのは、さすがは富野監督。と後になってから思った。

余談ですけど、後にヒーロー波乱万丈を使った小説も書いております。 富野監督。

とにもかくにも私は高校3年生でガンダムを観て、再びアニメの世界に引き戻されたのですが、直接の原因は友人のO君なのですね。 このO君というのは部類のSF好きなクラスメイトで、まだガンダムの放送中だったのですが「これがガンダムの元になった小説だよ」と言って貸してくれたのが、ロバート・A・ハインラインの【宇宙の戦士】でした。 この頃は、まだネットなど存在しておらず、情報量が圧倒的に少なかったので素直に信じて借りて読んだのですが、これは翻訳物の宿命なのでしょうが、とにかく話の展開が遅い。 海外の小説という物は翻訳者によって、多分内容も面白さも変わってしまう。 ダシール・ハメットという作家がいる。 【ハードボイルドの父】と称される人だ。 この人の作品に【血の収穫】という物がある。 確か【コンティネンタル・オプシリーズ】の中の一つだったと思う。

原題は【Red harvest】と書かれている。 実はこの小説はふたつの出版社から発刊されていて、それぞれに翻訳者が違う。 なので、一方は【血の収穫】と訳されてもう一方は【レッドハーベスト】の現題の直訳で【赤い収穫】とされている。 同じ話なのにそれぞれで一人称が【俺】と【私】にわかれている。 【俺】だと多少は粗暴な印象を受けるが【私】だと紳士的な印象を受ける。 興味を持ったので、実は2冊とも読んでしまった私(^^;) この一点でもわかるように、翻訳者によって翻訳物の小説は読み手の受ける印象が大きく違ってしまう。という事だ。 話が大きく、またしても脱線したけど、私にはちょっと退屈だった【宇宙の戦士】

ちなみに、これは映画の【スターシップ・トゥルーパーズ】の原作である。 この中に登場する【パワードスーツ】から【モビルスーツ】という名前を付けた。というのがO君の見解だった。 しかし、小説を読んでて私が感じたのは挿絵を(表紙を含む)見て【スタジオぬえ】の【宮武一貴】さんの描いたパワードスーツのイラストも参考にしてないですか?って事でした。 ちなみに、この小説を読み終えるのに私は一週間の時間を要した。 そのすぐ後に別の友人から借りた日本のSF小説【狼の紋章(エンブレム)】という平井和正さんの物は【宇宙の戦士】と同じくらいか、まだ分厚いくらいの本の厚みだったけど借りた翌日には読み終えて友人に返却していた。 作家の腕前にもよるとは思うけど、面白い小説は日本語だから引き込まれてしまう。 この時に私は英語を勉強して原語の本を読みたい。と思ったが、いまだに実現していないのであった(^^;)