ヒロリン雑学ブログ

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アニメと私その2

アニメと私その2

伝説巨神イデオンから過去作を見る

高校を卒業して、社会人の一人となってから【伝説巨神イデオン】が始まった。 先にも書いた通り、面白くて毎週観ていたけど、私の仕事は昼夜2交代制だったので、隔週で観られないこともある。可能性があったので、イデオンを観る為だけに当時はまだ高価で一般家庭にもあまり普及していなかったビデオを購入した。 テレビとビデオが一体となった【テレビデオ】という物だ。 おかげさまでイデオンは毎週録画できたものの、このテレビデオという商品はちょっとした困ったちゃんで…。 テレビが壊れて修理に出すと、ビデオも使えない(一体型だから(^^;)) 逆もまた然り(しかり)で、ビデオが壊れてもテレビも一緒に修理に出すことになるので、その間はテレビ無しの生活を余儀なくされる(まだ各家庭にテレビは1台の時代だった) しかも、このテレビは中身がぎっしり詰まっているせいか、クソ重い。 親父と私の2人がかりでも玄関まで移動させるとぜーぜー言ってた。

とにもかくにも、イデオンが始まった頃になると、富野監督の経歴とかどの作品に関わってきたのか?そんな事も各アニメ雑誌で取り上げられていたので「あー、このアニメもそうだったのか!」という物が沢山(たくさん)あった。 驚いたのが【海のトリトン】というアニメで、これは当時、絶大な人気を誇っていた【巨人の星】の後番組である。 私はまだ小学校の低学年だったと思う。 なにしろ、その頃の【巨人の星】と言えば国民的なアニメで、ほぼ全ての小学生が観ていたんじゃなかろうか? なので、その後番組として予告編に登場した【海のトリトン】は面白かったらいいな。 くらいにしか思っていなかった。 逆に言えば「面白くなかったらどうしよう」とも思っていたのだけど、案に相違して面白かった。

海洋SFとでも言えばいいのだろうか? その昔【ポセイドン族】に滅ぼされた筈(はず)の【トリトン族】の生き残りの少年がポセイドン族を討(う)つために大海原に戻っていく物語である。 お供は3頭のイルカでトリトン族に因(ゆかり)のある存在だった。と記憶している(^^;)←なにしろ小学生の低学年だったから…。 この話で一番に興味を引いたのは【クラゲ】の存在だった。 少年・トリトンがポセイドン族がよこした海獣と戦って勝った後、故郷の大地を捨てて海に帰る時、このクラゲさんの触手(?)がスッと下まで伸びて海底の岩を叩きながら「トリトンが海に戻った」と告げるのだが、これが当時では科学的だったモールス信号のように表現されていて、そうしたテクノロジーとは遠い話であろうに科学と冒険が入り混じったような世界観が面白かった。 当然の事ながら、翌日の学校では、この話のそのシーンの話題で持ち切りだった(小学低学年なんて、そんなものですわ)

このアニメも富野喜幸の名前も知らず(当たり前っちゃ当たり前)面白く毎週観ていた。 しかしながら、このアニメの最後も普通に終わるのではなく、当時の小学生には驚嘆(きょうたん)すべき大どんでん返しが待っていた。 誰もが思った(私の周囲では)「えー、そんな事ってあるー!?」的な最終回だった。 ちなみに、もう少し大きくなってから、本屋さんに行ってコミックスを眺めていたら「海のトリトン」という同名の漫画を見つけた。 作者は【手塚治虫】先生だった。 アニメの記憶があるので、ワクワクしながら立ち読みを(こらこら)したらアニメの内容とは全く違って、まだまだ子供だった私には面白くなかった。 相当な後になって読んだ話では富野監督は、手塚先生の原作から大きく逸脱したアニメを作ってしまったので、手塚先生の逆鱗(げきりん)に触れて「虫プロ」への出入り禁止になったとか…。

しかし、また余談になるのだけれど、手塚先生原作でアニメ化されたものは、あまり忠実にアニメ化されていないような気がするのですが…私だけでしょうか? 【ミクロイドS】という手塚先生の原作もアニメではメカニカルなシステムを持った「昆虫人間」だったけど、原作を読むともっと生態的に昆虫だったように思う。 オニヤンマの擬人化(ぎじんか)なのかな?とも思ったけど、アニメの方が派手でわかりやすい構成(勧善懲悪(かんぜんちょうあく)みたいな)だったので、私はまたしても原作よりもアニメの方が好きになった。 だってトンボの昆虫人間(主役。名前は【ヤンマ】だったかな?)の頭にはヘルメットらしいものを被っていて、そこに付いている二つの丸いところからビームを出すのですよ。 完全に人工的なシステムでしょう? 単なる生命体はビームなんか出せないもん。

という事で、私がまだ小さい頃から富野監督はアニメ作成に関わってきたんだなと、驚いた次第(しだい)であります。 他にも【いなかっぺ大将】とか【秘密のアッコちゃん】だったかな?とにかく少女アニメだと記憶しているけど、そんなに昔から絵コンテを切っていたんだ、。と思うと単純にスゴイな。と思う。 【勇者ライディーン】や同じサンライズの(当時は日本サンライズ)【長浜監督】の作品にも参加していたそうだから【コンバトラーV】とか【ボルテスV】等でも絵コンテを切っていたんだろうな。とは思う。