ヒロリン雑学ブログ

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SF脳が考える…

SF脳が考える…

人類最大のミステイク

SF脳といっても、私のことなので多分、一般的なSFが好きな人とは違うのではなかろうか?
小さい時から、ある種【醒めて】いたし、言い方を変えれば【冷たい】人間であったように思う。
ポンコツな家庭環境の中に育っているから、突飛(とっぴ)が過ぎるような考え方もする。

SFの下地といえば、物心がついてからのテレビっ子なので、もう60年近いテレビっ子で、本を読む前には【テレビ漫画(今でいうアニメ)】を夢中になって見ていたから、その影響もあるのかもしれない。
つまり、ほぼ成長していない(^_^;)

そんな私が61歳の今、考えるのは「電気をメインエネルギーに据えてしまった」事が一番大きなミスだったろうという事になる。
今迄の歴史の中で、ごく自然な流れの中で、メインに座っている電気。
では、電気に代わる代替エネルギーは何だ?と聞かれても答えることはできない。
それほど自然の流れの中で構築されたエネルギー。

で、電気を悪者としてしまえば、当然の事ながらその根っこにある【蒸気機関】の発明が【根本的な悪】という事になる。
蒸気機関】から【電気を作る】という流れは、本当に自然だ。

蒸気機関ができた。
鉄道やら船やら、非常に便利で遠くの場所に行けるような技術も追随して開発された。
当初は【薪】などの燃料が【より長持ちして燃焼効率】の良いものへと変化して【石炭】から【石油】に代わる。
その中で【石油】を精製して【ガソリン】などの製品が出来上がると、【蒸気機関】から発達した【内燃機関】も発達する。
わかりやすくいえば【自動車】になる。

初期の【木炭車】が【ガソリン】に置き換われば【軽量・魂魄】になって、【走行距離】や【馬力】も飛躍的に向上した。
便利なことこの上ない。

蒸気機関】の【蒸気】を活用して開発されたのが、【電気】だと思って構わないと思う。
ここで、赤点だらけではあったけれど、工業高校の電気科卒の知識が少しばかり働く。
発電システムの基本は【タービン】を回すこと。と言っていいだろう。
タービンを回す事によって電気は作られる。

水力発電は【ダム】などに溜めていた【水】の力を利用して、タービンを回している。
しかし、このシステムでは【水が集まりやすい場所】を選ぶ必要がある。
その上で、計算して水を流さなければいけないから、ダムを作らなければいけない。
地形の調査に【時間】と【お金】がかかるうえに【ダムの建設費用】となれば莫大な予算が必要になる。

という訳で、現在の(まだ)主流の【火力発電所】が、沢山作られた。
火力発電所というのは、地形を選ばない。
どんな形であろうとも、燃やすべき燃料がちゃんと届けられれば、発電は可能なので、極端に言えば【どこにでも建設が可能】なシステムになる。

火力で発電ができる原理は、【限定された狭い空間】で【火】を燃やせば、そこに割と強い【上昇気流】ができる。
だだっ広い場所では大したことはなくても、ごく狭い【密閉】された場所なら、大きな上昇気流が出来上がるので、それを利用して【タービン】を回すことが可能になる。
そうすると簡単に膨大な電力が得られるので、世界中で今でも発電システムの半分以上を占める火力発電所が重宝されてきて、今になって大慌てで【脱・炭素】とか【カーボンニュートラル】と言われて「二酸化炭素の排出量を減らそう」なんて言う事になっている。

ということはできる。
少し【人類至上主義】というものから離れて考えれば、人類こそが【誕生以来地球を汚染し続けた】種であることがわかる。
わかるけれど、そこまでなんだ。

どう考えても【電気に代わるエネルギー】というものが想像できない。
蒸気機関から、今の発電システムというのは、そういった歴史を通って来ているからか?
どこにも違和感を感じる事なく理解できるのに。

ひょっとしたら、蒸気機関が作られなければ、他のエネルギー形態を発見することはできたのか?
とは思うけれど、それは可能性の問題で、既に電力に頼り切っている状態の現代で論じても意味はない。
ただ、人類史の最大のミスではなかったか?という事だけは言える。
つまり、【物を燃やす事によって便利なものを得る】という基本原理は変えられない。