ヒロリン雑学ブログ

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SF脳が考える… 2

SF脳が考える… 2

プロパガンダというもの

1年ほど前、ロシアがウクライナに軍事侵攻をした頃、世の中はこぞって【プロパガンダ】という言葉を使って一斉にロシアを非難した。
とくにアメリカの筋肉俳優上がりの、どこかの州知事になったいう馬鹿が【自分は正義の味方だ】というスタンスで、プーチン大統領に向かってメッセージを発していたのには笑った。

私が【プロパガンダ】という言葉を知ったのは、確か小学5年生の前後…だったと思う。
という事は今から半世紀、50年程前の話になる。
当時は、それしかなかったのだけど、近所の個人商店の本屋さんで母親に買ってもらった小説の中に書かれていた。
それはポーランドの作家が少年向けに書いた【SF小説】で、タイトルは…【謎の怪人】だったような気もするし、【遊星からの】という語句も入っていたような…??

買ってもらったものなので、よく読んだ筈なのだけど、タイトルがハッキリと思い出せないという…。
作者が誰なのかは、その頃そういった事に興味がなかった為に憶えていない。
主人公の名前は【コーリャ】といったから、ソ連系(ソビエト連邦:当時はまだあったから)の話かと思ったけど、暫くしてからポーランドで書かれたものだと知った。

話は、今風に言うと、宇宙人の操る【遠隔操作型のロボット】を軸にして進んでいくものだった。
その中で、読んでいる私からしたら【普通の話でしょ?】と思える【街頭演説】だったのか?【ラジオ放送】だったのか?
その内容に主人公のコーリャが【プロパガンダだ!】と叫んでいた。
当時は今ほど情報が溢れている事もなく、初めて目にした言葉だったので、辞書を片手に調べまくった。

性格なのかもしれないけど、ちゃんと意味が解らないと落ち着かなかったからだけどね。
【国語辞典】とか【外来語辞典】とかで調べたら「政治的な意味合いを持つ宣伝(効果)」というようなものに辿り着いたけど、その事自体がよくわからなかった(^_^;)
ただ印象としては深く、巧妙に隠された政治的な意味合いを持つ【何か】なのだろうとは思っていたから、ロシアの軍事侵攻などという、とてもわかりやすい状況下で使うものではないだろう?と思っていた。

そんなこんなで昨日、唐突に思いついたのだけれど、プロパガンダというのなら【第二次世界大戦】終了後の【ドイツ】に関しての通説は【プロパガンダ】ではないのか?という疑問。
ドイツ軍(正確にはナチス〕によるユダヤ人への非人道的な残虐行為。
それはナチスだけのものか?

【毒ガス】とかその他の【人体実験】等は【旧日本軍】もしていた事だ。
あまり興味が湧かなかったから、ちゃんと読んではいないけど、【731部隊】というのが【それ】であって、【満州】と呼ばれていた中国に拠点があったはず(確か…(^_^;))
それを思い出すと、あの状況下で【ナチス】と【日本軍】だけが。そうした事を熱心に研究をしていたのか?
というのは、素直な疑問。

アメリカは【原子爆弾】という非人道的な爆弾を創り上げているのだし。
とはいえ、件(くだん)の爆弾も研究だけは日本でも行われていたので、結局は【開発競争】に負けた日本に【原爆】が投下されたのだという事なんだろう。
もっとも、この時アメリカも人体実験をしている。
しかも自国の軍人を騙して実験をしている。というのはずっと前にも書いたけど…また書く(;^_^A。

「原爆投下後の、爆心地に向けての掃討作戦の訓練である」という名目で行われた軍事演習。
わかりやすいように【原爆投下後】とは書いたけど、実際には【新型爆弾】という説明だけがされていた。
それも、ご丁寧に「この爆弾は爆発の時に起こる光と爆風で相手を殲滅するものであるから、諸君らは爆風が収まるまでは決して退避壕から身体を出さないように」としたうえで「これは世間で噂されているような事はなく、人体には何の影響もない」とまで付け加えていた。

これは、何年も前、下手したら二十何年か前にNHKの【終戦特番】みたいな番組の中で、当時のアメリカのニュースフィルムを使って作られていたので、ほぼ間違いないはずだ。

つまりはこうした【不都合】な真実を覆い隠すために作られたものが【ナチス】に対する【極悪非道】【残虐行為】などを軸にしたアメリカが作った【プロパガンダ】ではなかったか?
という事が、なんとなく考えられ、「こっちの方が重大なプロパガンダでは?」と思った次第であります。
となると、今迄の常識というものって簡単にひっくり返ってしまうのね。
と思うと、ちょっと怖いなぁ。