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【人間万事塞翁が馬】と【諸行無常】の2

人間万事塞翁が馬】と【諸行無常】の2

昨日、【人間万事塞翁が馬】について書いたので、今日は【諸行無常】について…。

諸行無常

これは【平家物語】の書き出しの中の一部に使われているので、知っていると思うのだけど…。
私は、これを教科書に載っていた物しか読んでいないので、実のところ【平家物語】自体については、何も知らない。
あまり興味が持てなかったから、読まなかった。

単に意味合い的に【諸行】というのは【あらゆる行い】で、人の為す事の全てを意味していると思っているし、【無常】というのは【常は無い】という事で、時は変化して流れて常に流れゆく。という事だと思っている。

今年に入ってから、幾人もの著名人が亡くなっている。
子供の頃から見ていた、プロレスラーのアントニオ猪木さんに笑点で活躍していた六代目三遊亭円楽さん。
私は古い人間なので、ここはしっかりと書かないと【五代目三遊亭円楽】も面白かったのを知っているので、紛らわしい。

あれほどまでに元気に活躍していた人の最後が病気で見るも無残(と言えると思う)に弱弱しくなっていったのを見ると、つくづく【諸行無常】という言葉を思い出す。

つい先日、亡くなった【渡辺徹】氏は、同じ年齢だと、かなり前から知っていたので少しばかりショックを受けた。
61歳だ。
もっとも。渡辺家がお葬式を仏式で行った場合は仏教では【数えの年】で計算をするから【享年62歳】とあらわされる。
生まれた年の年齢が1歳だとしているからだけどね。
日本の葬式は満年齢じゃないので、少しややこしい。

61歳で死ぬ人がいれば、片や97歳のドライバーが歩道を走行して死亡事故を引き起こしたりしている。
人それぞれなので、ここでも諸行無常というべきか?

高齢社会になっているのは、無駄に医療が発達して高齢者が病気やケガで死ぬことが少なくなったおかげなんだろうけど、その一方で未だに【癌】で死ぬ人も後を断たない。
ハッキリ言って医療というものは、かなり矛盾している。
どんなに医療が発達していても、【風邪薬】の開発には成功していない。
かなり前から「本当の意味での風邪薬が開発されたらノーベル賞ものだ」と言われているのに、いまだに【各症状を抑える】だけの物しか出来ていないのが実情だ。

インフルエンザのワクチンも、「コロナワクチンの開発が始まった」と言われた時に【ワクチンの開発期間とその工程】を調べたら、未だに本当の意味でのワクチンは開発されていない。との事だった。

しかしなぁ、同い年の著名人に死なれてしまうと「こりゃあ私も孤独死かぁ?」とか思ってしまうので、物悲しい。
明るいキャラクターだっただけにね。

そうはいっても、寿命というものも人それぞれのものだから、こればっかりは人の身ではわかりようもない訳でね。

私が若い頃の寿命はもっと短かったので、70台に入って亡くなった人は「そりゃあ、もう大往生だね」とか言われていたのにね。
今の状況を誰も予想していなかった。というよりも予想できなかったから、高齢者向けの交通インフラの整備もされていない。
バスのステップは高すぎて老人の弱った足では上がるのも一苦労だと、97歳の事故の時に近所の70代の高齢者さん達が口を揃えて言っていた。

マスコミは、事故を起こした老人の事しか言わないで、そうした整備強化を今かでもするべきだ。とは言わない。
片手落ちのような気がしてならない。
私だって、間もなく61歳という時にまだ車の運転をしているけど、いつ交通事故を起こしても、巻き込まれてもおかしくない。

もっとバスや電車の便を増やしたり、路線を拡大したりすればいいと思うけど、結局はそうした事をやる為には【お金がいる】から、地方も中央も行政というものは、そうした事はしない。
黒字になる見通しが立たない限り、多分やらない。
なので、老人は医療で無駄に長生きをさせられているのに、交通事故で無駄に死んでいく。
昔の家族の形態である【大家族】というものなら、多少は違っていたんじゃないか?
とは思うけど、今や子供でも超高齢の親の面倒は見たくないらしいので、この面でも高齢者って救われないな。

ある意味、これも【諸行無常】なのかな?