ヒロリン雑学ブログ

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アニメと私の関係性その3

アニメと私の関係性その3

恐るべし!富野喜幸(当時の名前)監督

ふっふっふっ、そうそう何度も同じ轍(てつ)を踏むものか。 なにしろ今日が金曜日という事を最初から意識しておるのだよ。私は。 なので、今日は後塵(こうじん)を踏むことはないのだ。 とばかりにO君に食らいついて自転車を並べて帰る私だったのだけれども、なんだこいつ、今日はやけに速いな。と…。 自転車の速度がいつものちんたらさんとは違って、その日は競輪選手並みに早かった(嘘だけど)

とりあえず、帰る道すがら「何なの、何があるの?毎週金曜日?」と聞いたら「ガンダムがある、ガンダムが」と言って自転車をこいでいる。 「は?」である。 この時点の私は【ガンダム】という単語は初耳であった。 今なら当たり前にアニメだとわかるけれど、当時の私は一般世間の高校生のように「そろそろアニメからは距離をとろうかな?」 としていたものだから、アニメ系の情報には疎(うと)かった。 説明を聞いているうちに、アニメらしいという事がわかってきて「どんなの?面白いの?」と真面目に聞いていた。 説明があとになってしまったけれど、O君は大のSF大好き少年だった。 「うん、メチャクチャ面白いよ。だから毎週必至で帰ってる」という返事だった。

アイキャッチのガンダム

O君と私は途中から真反対の方向に分かれて帰るのだけど、その日は彼に付き合って早く帰ったものだから、いつもよりも暇な時間ができてしまった。 という事で、元々テレビっ子でアニメ大好き少年だった私は「どれどれ、ホンマにオモロイんかのう?」というミーハー心に動かされて、観てしまったのである。 それはつまり、「あの」ガンダムと出会ってしまったという事だ。←大袈裟(おおげさ)(^^;) 最初は本当にわかった気で観た。 基本的にロボットアニメといえば敵対するのは悪い宇宙人とか世界征服をはかるマッド・デビルマンサイエンティストだったり、地底人だったり未来人だったり…。etc etc…。 だから、本当にタカをくくって観たのだが、途中で頭の中が疑問符だらけになってきた。 私が最初に観たガンダムは既に第5話の「大気圏、突入!」だった。 再放送が始まる前でもサブタイトルをしっかりと覚えていた。

こんなモノは観て5分もあれば、大体のストーリーはわかる。という私の自負は見事に砕け散ってしまった。 わからない。「え、え。なんなの、なんなの?お庭が汚れるじゃない」状態の鬼滅の蜜璃ちゃん状態だと思ってもらいたい←バカ親父(滝汗) とにかく、何者と何者が戦っているのかがわからい。 善とか悪とかの明確な線引きが見当たらない。 そうこうするうちに大気圏に突入した、敵側と思われる方のロボットが摩擦熱に耐えかねて爆発してしまう。 初めて見た。ちゃんと成層圏で爆発するロボット。 これは悪口で書くんじゃないですよ。と前置きが必要になるのだが、原作ではなく、アニメ版の【デビルマン】ではデビルマンは生身というか、悪魔の体のまま宇宙へ飛び出し、デーモン族を倒してそのまま大気圏への再突入をこなしてしまうのである。

しかも、大気圏を抜けた彼我(ひが)双方の戦力は、主人公サイドと思われる方は「進路が変わってしまった。ここはジオンの制空権内ではないか!」とか言っている。 制空権?はあ?これって子供向けのアニメだよね。なんで戦争用語が出てくるの? めちゃくちゃシンプルでありながらも、驚嘆する言葉であったんだったんだ。 とにかく、この話で度肝を抜かれてしまったのは、私です。 最初は【ザク】のデザインに絶句した。 私はアメコミが好きである。まるでアメコミに登場するかのような生物らしさの欠片(かけら)もない紛れもない無機質なメカのデザインは一目で私を虜(とりこ)にしてしまったのだ(大河原さん、偉い!)。 こうなると次回が気になるのが人の情ってもんじゃないですか?皆の衆。 という事で、この作品のおかげで、私は再びアニメ街道まっしぐらになってしまうのでありました。