映画・狼の紋章(エンブレム)
映画・狼の紋章(エンブレム)
古い映画です。
パッケージを見ると1973年作品となっているので、私がまだ12歳の時ですね。
原作は平井和正さん、主役は志垣太郎さん、悪役にこれがスクリーンデビューと書かれている松田優作さん。
この原作である小説は私が高校3年生の時に友人から借りて読んだもので、とても面白かったので、すぐに書店に行って買いました。
しかしながら、私が小学校の低学年の頃に親父が隠していた成人雑誌をたまたま見つけてパラパラとページをめくっていて見つけた漫画が、実はこの狼の紋章だったのですね。
小さかった私には、かなりショッキングな漫画でした。
お腹を刺された高校生の傷が見る間に治っていくシーンだったのですが、当時の小学生といえば、それでも十分にショッキングなシーンです。
このDVDは松田優作さん絡みで、ブラックレインと一緒に買ったのですけど、ついぞ見ていなかった。という…。
気分転換に何か新しい映像関係の物はないか?と思っていたら、思い出したという。
という事で、メチャクチャ購入時からは時が過ぎて、さっき見ました。
感想は…。
この映画を作った人達は、本当に少年・犬神明の物語を理解しているのか?
という疑問。
冒頭のプロローグと云えるシーンは、明らかに付け足しだし、見ていて何も感じない(制作にかかわった人達には申し訳ない)。
ストーリーも小説とは違っているしなぁ。
スピーディーな展開が面白い平井和正さんの良いところが消されてしまっている。気がした。
それにしても、この物語の悪役の羽黒獰(漢字が少し不安、はぐろどうと読みます。なんか違う気がする)を演じた松田優作さん。
スクリーンデビュー作から、この人は女性の乳を揉みしだくような役だったのか…(;^_^A
それからヒロインの青鹿晶子役の女優さん。
最初に顔を見た時には、自分のイメージとは違ったので「えー」と思ったけど、見慣れてくると、ちゃんとした顔立ちだった(ごめんなさい)
それにしても、形の良いおっぱいの女優さんでした。
その点は嬉しかった(お爺さんに方足突っ込んでいる年齢にもなると、こんな感想になります)
それにしても、映画自体はウルフ・ガイファンとしては酷い。としか思えなかった。
うーん、もう少し何とかならなかったのかな?
人狼マスクの出来が悪いのは、時代を考えると、まあそんなものだろう。とは思うけど…。
まあ、でも買っておいて良かったかな。とは思うのね。
平井和正作品だし、故・松田優作出演作品だし。
志垣太郎さんも若いしなぁ。
犬なしの犬神明。
なので名前は【神(じん)明(あきら】となる役で黒沢年男さんも出ていた。
なんにしても若い。
小説【狼の紋章(エンブレム)】ファンでまだ見ていない人は、見ない方がいいかもしれない。
かなり衝撃的な映画ではありました。