ヒロリン雑学ブログ

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感性と感覚

感性と感覚

最近、Twitterのタイムラインでガンダムに関する投稿で面白いものを見た。

ひとつは富野由悠季監督のアニメは難解だという事を富野監督のインタビュー記事を引用しての投稿だった。
その中に「何回も見れば理解できるという人もいるが、何回も見る事自体が時間の無駄」という一文があった。

それはそうだろう。
元々アニメなどの映像作品を【理解】しようとして見る人はいない。
初見では【面白いかどうか】が一番だ。
最初に見て、テレビシリーズでも劇場版であっても、面白くなければ2回目を観ようとは思わない。

面白いと感じた人が2回目、3回目を見るから「ああ、ここはこういう事を伝えたかったのか」とか「このシーンで、このセリフがあるのはこういう事だったのか」という新しい気付きがあって、ある程度、理解した気になる。

本当の意味での理解というのは制作者と同じ感覚にならないと無理だろう?
でも、そんなことはできないし、しようとしても無駄だ。
送り手側と受け取り側が同じ感性である訳がない。

私自身も、自分の感性で感じたままに嫌いな(または嫌いになった)作品に対しては、かなり辛辣な書き方をしているし。

そういった意味で言えば、YouTubeの動画の中には、とんでもないものも多数ある。
どこかで聞きかじって作っているのあろうとは思うけどね。

例えばガンダムシリーズで言えば【ブライトのその後】とか【カミーユのその後】とか。
君は原作者か?と問いたくなるようなタイトルの動画がいっぱいある。


他にも【考察】というタイトルはつけているけど、「それは貴女の妄想が生んだ空想のお話でしょ?」としか思えないものも多数ある。
しょうがないけどね。
YouTubeは再生回数が命なのだから。
バズりそうなタイトルをつけて面白おかしく見てほしいんだよね。
そういった動画は、どれもかなりの再生回数を誇っているしなぁ。

もう一つは今朝見つけたばかりで、「F‐91や種ガン(ガンダムシード)をガンダムじゃないと言うな」とかいうモノ。
ガンダムのコアなファンを自認する人に多いのだろうな。
私の中では【富野監督】が作成したものが【正統派ガンダム】で、他の作品は【亜流】として区別している。

そうしてはいるものの、最近になって見直して初めて面白いと思ったものの中に【Vガンダム】や【∀ガンダム】は含まれる。
他にも「何故ガンダムなのに格闘もの?」と思っている【機動武闘伝〇ガンダム(見ていないので、タイトルさえわからない)】とかも20歳くらい年下世代には人気があった事も知っている。

長男が小学生だった頃に放送されていた【ガンダムAGE】も楽しんで見ている者に水を差すような野暮な事はしたくなかったから、文句をつけた事もないし、なんなら現在放送中の【水星の魔女】は三男と嫁さんが見ているらしいので、これも何も言わない。

歳をくったからというのもあるだろうけど、自分の好みを他人に押し付けるのって、ちょっと違うよね。って気になっている。

所詮は、その人のパーソナリティが判断基準なので、【みんな違ってみんないい】というところに落ち着けばいいんだろうけどね。
今は、ちっぽけな個人の正義が勝つような時代だから、それが拡大すると【自分の意見に従わないヤツ】は【敵】という図式になりやすい。

ふむ、なにかとやり難い時代だなぁ。とは思う。