歴史は繰り返す
代表格はファッション
1970年の大阪万博の頃に流行った【ラッパズボン】
その後、【ベルボトム】と名称を変えて復活したし、ある程度の周期。
多分、前に流行った頃に小さかったり、生まれていなかった子達が何かで目にして「可愛い」とか「格好いい」とか思って、取り入れる事でそうなっているんだろう。
私が好きな【アニメ】の分野でも、最近になって昔のものがリメイクされて復活しているしね。
【うる星やつら】【るろうに剣心】【BLEACH】などなど…。
ただ【再放送】じゃなくて、【リメイク】なので、どうしても【絵】が【今風】に寄っていて【原作】の味が消えてしまっているような気がして、あまり見たいとは思わない。
話は変わって、【神話】が好き。
20代の頃に読んだ【ギリシャ神話】を筆頭に【北欧神話】も面白く読んだし、日本の【古事記】や【旧約聖書】も読んだ。
【旧約聖書】は【聖典】というよりも【神話】の要素が大きい気がしているので、私の中では【神話のカテゴリー】
宗教に出てくる【神様】と違って【高潔】な存在ではなく、非常に【人間味】溢れる、感情や行動が描かれている。
本当はエジプトの【死者の書】とか、ヒンズー教の【神話】も読みたかったのだけれど、なかなか書店には置いていなかった。
過去記事には、書いているけど【ギリシャ神話】と【古事記】には、似たような記述がある。
ギリシャ神話で、父であり【先代の神々の王】である【クロノス】との戦いに勝利した【ゼウス】は、世の中が落ち着いてきたのを確認してから、【ゼウス】に味方した【ティターン】の【プロメテウス】に銘じて【人】を作らせることにした。
何故【ティターン】である【プロメテウス】かと言えば、彼は【聡明】で【優しい心】を持つ【巨人】だったからだ。
だからゼウスは、人を作る時に「いろいろと生きる為に必要な事を教えたやってくれ」と言い含めた。
ただ、と前置きして「【火】だけは教えてはいけない。【火】の扱いを覚えたら【人】は慢心して、我々に反旗を翻してしまうかもしれない。だから【火】だけは、決して教えてはいけない」とも言い添えた。
しかし、心優しい【プロメテウス】は【火】を知らないばかりに、狩りをして獲物を捕まえても【生】で食べたり、冬の寒さの中で【凍え死んで】しまう【人間達】を見て、心を痛めて【ゼウス】に内緒で【火を使う】事を教えてしまう。
この事は、すぐに【ゼウス】の知るところとなり【プロメテウス】は殺されてしまう。
一方、日本の【古事記】の中では…。
最初の【二柱】の神である【いざなぎ】と【いざなみ】の神様は、「子供を作りましょう」という事で、多くの神様を産み落とす。
順調だった【子作り】は、しかし【火の神】である【加具土命】の誕生によって、終わりを告げてしまう。
ある意味、【古事記】というものは【性教育】も兼ねていたのか?
普通に【人】と同じように【子作り】をして、【人と同じ】ように生まれてくる。
しかし、【火の神様】の【加具土命】は【火の神様】であるが故に、生まれてくる時から、その全身に【炎】をまとっていたために、お母さんである【いざなみの命】の、【赤ちゃんが出てくる】身体の部分を焼いてしまう。
その為に、その火傷が原因で【いざなみの命】は帰らぬ人(っていうか【神さま】)になってしまう。
その事で【激怒】した【父親】の【いざなぎの命】は、生まれたばかりの【加具土命】の全身をなますのように切り刻んで【殺して】しまう。
つまりは、【火の神様】は【古事記】の中では「生まれながらに【母親殺し】の大罪を犯し」生まれた直後に父親に【斬殺】される、いうなれば【忌み子】であった。
【東洋】と【西洋】の違いがありながらも、どちらの【神話】にも【火の扱い】には注意しようという事柄が描かれているような気がしたのは、だから40年程前から漠然と思っていた。
もっとも、そこには同時期に知った【大気の温室化(現;温暖化)】があっての、想像になるけれど。
どうして【神話】の神様っていうのは、こうまで【人と似ているのか?】という事も思ってしまう。