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神話と宗教その7

神話と宗教その7

ギリシャ神話】と【古事記】の共通点

ギリシャ神話】と【古事記】という二つの神話を紹介しましたが、どうですか? ひどく【人間臭い】神様たちだったでしょう。 【ギリシャ神話】では、言う事を守らなかった【プロメテウス】に激怒(げきど)し、感情のままに【処刑(しょけい)】してしまうし、【古事記】では愛する奥さんである【伊弉冉(いざなみ)の尊(みこと)】を殺されたからと言って、我が子である【火の神・加具土命(かぐつち)】惨殺(ざんさつ)するし。 感情の赴く(おもむく)ままに行動していますよね。

【宗教】の【神様】 【キリスト教】を例に挙げる(あげる)と、【教義】では「右の頬を打たれたら、左の頬も差し出しなさい」と非常に【鷹揚】な態度(たいど)で臨む(のぞむ)ように説(と)かれています。 この【行動】は、人の感情任せ(かんじょうまかせ)とは。大きくかけ離れています。 それは。あくまでも理想の【神様】であることの証拠とも思えます。

では何故、【神話】の神様というものは【人間らしい】【神様】なのでしょうか? その話をする前に、もう一つ【ギリシャ神話】と【古事記】の共通点をあげなければなりません。 それは【火】の存在です。 【ギリシャ神話】では「人が増長(ぞうちょう)して【神】に刃向かおう(はむかおう)とするから教えてはいけない。 つまり【禁忌(きんき)】であり、【タブー】な存在でした。 片や(かたや)【古事記】に於(お)いては、【火の神】は生まれながら【母親殺し】の犯罪を犯し、【父親】に惨殺されるという【忌み児(いみご)】であるという事で、どちらも【良くないもの】という【意味合い(いみあい)】を持っています。

ここからは、私の【推測(すいそく)】になります。 【人】にとって【火】というものは、非常に便利なものです。 しかし、【過ぎ(すぎ)たるは及ば(およば)ざるが如し(ごとし)】という言葉あるように、多すぎる【火】は決して幸せを呼び込みはしません。 2021年の9月現在でも、海外のあちらこちらで【大規模(だいきぼ)な山火事】が何カ月にも渡って、延焼中(えんしょうちゅう)です。 【山火事】で燃えるのは【森林】です。 【森林】の役目というものは【人の吐く息】や【物を燃やした時】に出る【一酸化炭素】や【二酸化炭素】つまり、現在問題になっている、【温室効果ガス】を【吸収】して【酸素】に【変換】してくれるという、重大なものです。 その重大な【役目】を持った【森林】が何カ月にも渡って【燃えている】 しかも、まだ【消化】出来ていない【現実】は大変な【脅威(きょうい)】なのですが、海外の事なので、未だ(いまだ)にピンと来ていない人が多い。というのは悲しむべき事だと思っています。

話を戻して…。 【神話】の【神様】が【人間】に近い【感情】や【思考】を持っているのは、【一度滅んで(ほろんで)しまった人類の末裔(まつえい)】ではないか。という事です。 現在の我々の文明を見ても、【火】を使って【文明】は進化し続けて、【温暖化】の【温床(おんしょう)】になっていますね。 この事から、想像すると、同じような文明を築いて【火】の文明を進化させた挙句に【地球上】のそれらの【文明】は一度、滅んでしまう寸前までいっってしまったのではないか? その内の【一部】が、なんとか少なくなった【文明】の【欠片(かけら)】を使って、その時の【幼い人類】には【奇跡】に見える事をして、【教訓】として【火】を侮る(あなどる)な。 という【警告(けいこく)】を発しているのが【神話】の【真実】ではないのだろうか? 出来得る(できうる)ことなら【火】以外の物を使った【文明】を【構築(こうちく)】してくれないか。というメッセージかもしれない。

【人類史】に於(お)いて、飛躍(ひやく)的に【技術の進歩】を促した(うながした)ものは【蒸気機関】の発明であり、俗にいう【第一次産業革命】後の事である。 この事によって、【人】はそれまでは【調理】や【お風呂】にしか使っていなかった【火】を【大量】に使うことになる。 最初は【薪(まき)】だったものが【化石燃料】の【石炭(せきたん)】に代わり、やがて【油】に代わる。 非常に効率よく、大量の燃料を消費して、【温室効果ガス】を大量に【大気中】に、ばら撒き(まき)続けている。 【第一次産業革命以前】の1800年程(ほど)の歴史を上回る【大量】の【温室効果ガス】が、この200年程のわずかな間に【大気圏内】に、ばら撒かれているという事実。 【西洋】と【東洋】 決して交わっていたとは思えない、遠い距離で生まれた【神話】に、ともに【火】という【存在】が【悪しき(あしsき)物】として【表現】されているのは、非常に興味深いと思いませんか? これは【偶然】なのでしょうか?

しかし【脱(だつ)・炭素社会】が叫ばれる(さけばれる)今、これらの【神話】の持つ意味合いは、かなり大きなものとなる気がするのですが…。 【脱・炭素社会】などは【絵空事(えそらごと)】に近いと思っています。 現代社会に於いては、重要なエネルギーは【電気】です。 ですが、発電施設の大半は、未だに【火力発電】が占めて(しめて)います。 【原子力発電】はいまだに【核廃棄物(かくはいきぶつ)】の取り扱いが、ハッキリとしていない。 【水力発電】では、増え過ぎた人口と家屋、全てに供給するには、あまりに非力です。 【風力発電】も【太陽光発電】も地球上の全世帯を賄える(まかなえる)だけの【電力の供給】はできはしない。

なんとなくなんだけど、暗澹(あんたん)たる【未来】しか、このままでは想像できない。 【電気】に代わる【エネルギー】が発見されれば良い。という問題でもない。 すでに【大気中】に撒かれた【温室効果ガス】は今も大気圏の上層(じょうそう)を目指して、上昇を続けている。 これらの【温室効果ガス】を一瞬にして【消去】する術(すべ)が発見されなければ、現在進行形の【温暖化】は、これからも続いていくだろう。 幼い【環境活動家】とかいう海外の女の子が「今すぐにやれば、まだ間に合う」と言っているけれど、今、出ている【温室効果ガス】の削減をしても、過去から今に至るまでに大気中にばら撒かれた物がある以上、これから先も、順調に【温暖化】は進んでいく。 筈(はず)であるし、そう考える方が、よほど自然だと思う。