ヒロリン雑学ブログ

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独り言、つまりは私見の5

独り言、つまりは私見の5

目に見える危険と見えない危険

タイトルにもある通り、ここに書いている事は【私見】つまりは【個人の考え】なので、責任はとれません。 ただ40年程の間【本】を読んできた事で、積み重なった【知識】を基にしている【フィクションとノンフィクション】の間のような【お話】である事には間違いありません。

60歳なのに、40年程の【読書期間】としているのは、40歳を過ぎた頃には【興味】を引く【本】が、あまり見つからなくなったからです。 作家そのものに【信頼】が置けなくなったから。と言い換えてもいいような気も…。 その頃から【増えた】のは、全てが【図書館】で【帰結】してるんじゃないか?と思えるような【作り物】が大きな顔をして【まかり通って】ていた気さえします。

私の読書の【先生】は【司馬遼太郎】さんです。 高校1年生の時に、たまたま町で再会した中学の同級生に誘われて彼の家に行き、そこで「面白いから読んでみ」といって貸してもらったのが【司馬遼太郎】の【燃えよ剣】の上巻でした。

借りて帰って、読みだしたら面白いのなんの。 瞬く(またたく)間に読了(どくりょう)して、本を返しに行ったのですが、彼が言うには「この続きは家にない」 その頃から、既に癖がついていたのが【気に入った本は手許に置いておきたい】という事だったので、その後すぐに【書店】を回って【上下2巻】を買って帰りました。

読むと、これが本当に面白い。 一度で【新選組】というよりは【土方歳三】のファンになり、他に【新選組】の事を書いた本はないのだろうか?と探し回った結果、【司馬遼太郎】さんの【新選組血風禄】を見つけて読破。(大袈裟な) 更に他にないのか?と探して結局は、当時ドラマ化されていた【子母澤】さんの(しかし今時のIMEは子母澤という作家名さえ、一発変換できんのか。日本を代表する作家さんなんだがなぁ)【新選組始末記】を読んだ。

この本は、実のところ避(さ)けていたもので、中をパラパラと読んでみると【小説】というには、場違いな新選組の【収支決算書】のようなものまでが表記されていたから、なんとなく「小説ではないのでは?」と思っていたんですね。 ただ、他に読むのに適した本も見つからなかったので、買って読んでみたら、ちゃんと面白かった(失礼な(^_^;)) 面白いだけではなく、この本の中には【竜馬暗殺】という項(こう)があり、それを読んで【誤解】した高校生の私は、その後【司馬遼太郎】さんの【竜馬がゆく】を読むことになるのでありました。

何故【新選組始末記】の中に【無関係】な【坂本竜馬暗殺事件】があったのか? それは未だに解決されていない【竜馬暗殺犯】の内の一人が【新選組】の【原田左之助】ではないか?という【推測】が当時からあったからです。 ほんのちょっと前の【某テレビ番組】で【竜馬暗殺の新事実】とかいうものが、放送されたらしいのですが、見ていた知人の話で【左之助犯人説】だったよ、と教えてもらって(もう、アホらしくて見る気がしなかったので、見ていない)「今頃で、それが新事実ですか!」と、驚きはした。

司馬遼太郎】さんも【子母澤寛】さんも【古い時代】の人なので、新選組の事を知る人達で生きている人達に【直接】取材して、それを書いている。 どれだけ古い話を【新事実】などと謳って(うたって)【番組】で発表したのか? 今時は【テレビ】の【制作サイド】でさえ、この体たらく(ていたらく)であるから、作家やマンガ家の描く事だって信用できない。

話を元に戻すと、ここに至って【読む本】が見つからなくなってしまった。 いろんな【新線組関連】の本があったけど、どれもこれも【軽く】感じて、読む気がしなかった。 で、手を出したのが【草刈正雄】さんが、かつて主演で世間を沸かせた【沖田総司】 初めて【左利き】の【沖田総司】が誕生した。 とか、映画公開時には【話題】になったものである。

世間的に知られているのだから【間違い】なかろうと思って、これも【上下巻】揃えて買った。 今も昔も【ハードカバー】の本は高い。 でも、新しい【新選組】の本を読みたかったので、買った、読んだ。がっかりした。

というのが読後の偽らざる感想でありました。

司馬遼太郎子母澤寛】の両氏の小説(と言うか本)には、例えば【土方歳三】はどの本であっても【土方歳三】であって、キャラクターが大きく変わる事は、まず無い。 当時は【幕末】。という時代を書いているので、【幕府側】から書いた物も多数あるし、【官軍側】から書いた物も、これもまた多数ある。

腕のない【下卑た(げびた)作家】が書くと、主人公を目立たせる為に【敵役】を作って殊更(ことさら)に悪く書いてしまう傾向がある。 けれど、この2人の作家の【話】には、そうした事がない。 テーマなどによっては、多少の【ニュアンス】の違いは出てくるものの、さっき書いた通りにその人物が大きく変わる事は、ない。 しかし、大枚(たいまい)はたいて【ハードカバー】の本を買ったのに、【この本】は正(まさ)しく【それ】だった。

沖田総司を格好良く見せる為に【土方歳三】は、単なる【戦闘狂扱い】だったのには泣いた。 だって【土方歳三】がきっかけで、読み始めた【新選組】なんだもん。

不思議な事に【官軍側】から書かれた物語のなかでは【土方歳三】は血も涙もない【戦闘狂】の悪役として描かれることが多い。 同じ新選組でも【近藤勇】は人格者で【沖田総司】は【爽やかな好青年】であるのに…。 逆に【幕府側】から書かれた物語の中では【桂小五郎】が、その役割を担う(になう)事が多い。 同じ官軍側で【西郷隆盛】が【人格者】で描かれることが多いのに。である。

多分古い時代の【映画】や【ドラマ】の影響だと、心密か(ひそか)に思っている。 ここで多分【公平な視点】で物事を見るべきなのだと【教わった】のだろうと思う。 ロシアのウクライナ侵攻にしても、アメリカ合衆国を代表とする【西側諸国】の【ロシア対応】にしても。

ただ、今、目の前で起こっている事は【本当】の真実なのだろうか?コンフィデンスマンの世界にようこそ。という心境では、ずっといる。