ヒロリン雑学ブログ

時事ネタや歴史、漫画アニメネタの雑学ブログです。

【陰陽師0】という語句を

陰陽師0】という語句を

少し前の話になるけれどSNSをはじめ、ネット上で多く見かけるようになったので「なんだ、これは?」と検索してみたら、来年のGWに公開予定の【映画のタイトル】だった。
陰陽師」というのは【夢枕獏」さんの小説で読んで面白かったので、それから興味を持って色々と読んでみた。くらい興味深かったので、「誰の書いた【陰陽師】がベースになっているのかな‗」と思ったら、あにはからんや【夢枕】さんの物らしい。

ただ、これは【映画用】に書き下ろした【新作】とも呼べるもので【安倍晴明】の若い頃を描いたものらしい。
同記事に【評論家】かな?が書いたものには【実在した陰陽師】と紹介されていたけど、この点は、私は懐疑的である。
ただ、文献を調べれば【安倍晴明】という【天文博士】はいたのかもしれない。

ただ【安倍晴明】にはいろんな要素が絡み合っているために、これは今でいう【大衆演劇】に使用された【戯作本】なのではないか?と思っている。
そもそも【安倍晴明】は【人と狐】の混血児である。
カタカナを使えば【ハイブリッド】という事になる。
【染色体】の異なる【人】と【狐】の間に子供などできる筈もないので、ここから既に【怪しい】

そして私が読んだ本の中には、【安倍晴明】の適役といえば【蘆屋(あしや)道満(どうまん)】と相場は決まっているのだけれども【銀魂】の【陰陽師呪術合戦】の時には【姓】は変えていたものの【名は】【晴明】と【道満】を使っていたし…。
とにもかくにも、その時の【天子様】が(確か)病に倒れ、それを調伏する為には「まだ子を産んでおらぬ女狐の【肝(生き肝だったかもしれない)】が必要」として、道満の弟である【あくえもん(ね、如何にも【作られた名前】でしょ?)】に命じて、あちこちに【罠】を仕掛けさせた。

そうした【罠】にかかった狐を見かけて「可哀想に」と罠から外して逃がしてやったのが、やはり【天文博士】であった【安倍晴明】の父だった。
当時は独り者だった父のもとに若い女性が「道に迷った」と尋ねてきて、そのまま【夫婦】として暮らしていくのは【おとぎ話】にはよくあること。
そうして生まれたのが【安倍晴明】であった。

余談になるけど、私が小学4年生か5年生の時に【木下大サーカス】を子供会で見に行ったことがある。
その時の【演目】のひとつに高く吊るされた障子に若いお姉さんが、飛びついて縦横無尽に動き回るものがあった。
暫くするとお姉さんは空中高く吊るされた場余で【葉や着替え(で、いいのだろうか?)】をして狐に化ける。

そして口に咥えていた筆をとって障子にものの見事に文字を書く。
後からお袋に教えてもらったけど、そこには

 

「恋しくば たずね来てみよ 和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉」

と書いてあったそうだ。
お袋は「昔はこう見えても【文学少女】だったけえな」と言っていたくらい【読書好き】だったらしいから、何かで読んでいたんだろうと思う。
この文章の最後の【葛の葉(くずのは)】というのが、一般的に云われる【安倍晴明】の母親の名前である。

史実として、【陰陽師(もしくは【天文博士】)】の中に名前はあるのかもしれないけれど、出生からして、ひどく【曖昧模糊】としている。
世に知られた【三国志】だって、元は【三国志演義】だ。
演義というのは、日本でいえば【戯作本】に当たる。
つまりは【お芝居用】の【本】という事になる。という事なので、私としては【物語】としては面白いけれど【全てが真実】とは思えない。というのが実情のお話になる。

さて、実際の映画なんだけれど、先頃、主演が【山崎某】に決まったというニュースを見たので、いくら本が【夢枕獏】さんでも興味は一気に消え失せた。
彼の演技力は前に観た映画の時には無きに等しかったからだ。
日本のエンタメ業界は【終わった】のかもしれないなぁ。

とか思うと悲しくなってくる。