ヒロリン雑学ブログ

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神話の神様と宗教における神様の違い

神話の神様と宗教における神様の違い

呼称は同じ神様なのに、どこが違うの?

これも、私が40年前くらいから考えてきた事なのだけれど。 神話の神様っていうのは、非常に人間に近い感情や考え方を持っている。 ギリシャ神話ではあからさまであって、ゼウスはおオリンポスから人間界を覗いていて、自分の好みにあまりにもぴったりと当て嵌まる女性を見つける。 是非とも、お近づきになりたいやんかぁ。 と思ったゼウスは、非常に姑息な手を使う。 雨の日に、雨に化けてその女性の部屋の窓の隙間から侵入してしまう。

何故、神の中の神様がそんな真似をしたのか? 答えは簡単で、人間の男の人でも恐れる存在がいる。 それは【お嫁さん】である。 普通のサラリーマンでも浮気をして怖いのは、嫁さんの存在であって、バレようものなら、どのような目にあわされるか?わかったものじゃない。 それは神の世界でも同じで、ゼウスも浮気心に下心満載で人間の女性の部屋に忍び込んではみたものの、その女性に子供ができたものの、神様のカミさんにバレたらタダじゃすまないな。 と、大真面目に恐れおののいていた。 特に生まれた子共の事が嫁さんにバレたら、その子供は殺されてしまうかもしれない。

なので、隠しに隠した。最終的にはバレるんですけどね。 人と同じでしょ?振る舞い方が…。 北欧神話も割と人に近い思考能力持っていた。 ただ単に違うのは、一撃必殺の武器を持っていた点くらいかな? 日本の戦国時代でもよくあった身内の裏切りなどもギリシャ神話には書かれている。 元々、ゼウスというのは、先代の天空の王、クロノスを他の兄妹二人と結託して、しかも母親にそそのかされて。殺害して王の中の王の座を手に入れた男である。 必然、疑心暗鬼にもなる。

自分の子供達も結託して、自分の命を狙い始めたら、どうしようか? 所詮力で手に入れた玉座は力によって、他の誰かに狙われているかもしれない。 これって、ある意味アメリカの成り立ちと、何故アメリカから銃が無くならないのか?という問題に似ている。 元々、現在のアメリカ大陸には先住民族である【インディアン】が多数いたのだ。 それを排除したといえば、聞こえはいいけれど、早い話が皆殺しに近い形で殺害して、彼等が今迄暮らしていた土地に【殺した後に】居座って自分の土地だと言っていた。 盗人猛々しいとは、このことだろう。

先王クロノスを殺して疑心暗鬼になったゼウスと同様、インディアンの土地に住み着いたアメリカ人達も、その脅威に晒される。 つまり、インディアンには誇りがあるのだ。 で、同族の仇討で、のうのうとインディアンの土地で暮らしている白人を見てはされたことと同じことをして回った。 復讐のために白人を殺して回ったのである。 そうすると戦利品の中に、自分たちを離れたところから狙い撃ちにしてくれた、憎き銃やライフルを見つける。 最初はわからないから、おっかなびっくり触ってみるが、その内にとにかく弾を込めて、こう操作すれば弾を発射して、遠くから白人を殺せる。 という理屈はわかってくる。

つまり移民者たち、アメリカ人は自らが作り出したもので、自らの命を狙われるという、パラドックスに襲われる。 では。どうするか? 私達が悪かった、話し合いで仲良くしよう。なんてことを言うはずもなく。さらに使い易くて便利な銃の開発にいそしむこととなる。 暫くは優位に立っても、いずれそれらもインディアンの手に渡り、また戦力は拮抗してしまう。 いたちごっこの始まりだ。 だからアメリカ人はいつまでたっても銃を手放すことができなくなった。

しかも、そうした技術の研鑽(けんさん)が思わぬ利益をもたらした。 つまり、もっと大きな兵器などの開発によって、第1次世界大戦でアメリカは膨大な利益を得ることになった。 何故か? アメリカは戦争そのものには参加せずに、武器弾薬の補充に奔走した。 その結果、先頭を切って戦争していたイギリスやフランスなどは国益が減る一方なのにそこで消費される武器弾薬を作って売るのだから、アメリカは笑いが止まらなかっただろう。 その結果、アメリカは独特な産業形態を構築することになる。 俗にいう【軍産複合体】と呼ばれる形態である。

通常の国だと多少の結びつきはあっても、それほどではない。 しかし、アメリカは殆どの通常産業と軍需産業が深く結びついており、どちらがコケてもアメリカの経済は大打撃を受けてしまうという経済的機構を作り上げてしまったのだ。一説による(あくまでも世間の評判だ)とベトナム戦争は、なぜあれほどの長期戦になってしまったのか? 本当ならば、アメリカとベトナム。彼我の戦力差は火を見るよりも明らかで、すぐに終わると思われていたのに、それが長引いたのは、ベトナム戦争アメリカの生きた兵器の発表会ではなかったのか? スーパーナパームや戦闘ヘリもここで初めて実戦投入されている。

一説によると、命令系統をわざと面倒くさくしていたという話もある。 本来、敵を発見した小隊長や分隊長はその場の状況を見て最善と思われる行動をとることが許されていた。…筈だった。 しかし、ベトナム戦争に限っては、最前線の分隊から直属の小隊長に連絡を取って、それを今度は中隊長に連絡を入れ、 前線本部からの返答を待たなくては、いくら目の前に敵がいても攻撃ができないというシステムだったらしい。 そうしてベトナム戦争は泥沼のような長期戦に入ってしまい、世界最高の陸軍と謳われたアメリカ陸軍は、いつの間にか【薬中陸軍】と呼ばれるまでにその身を落としていった。 ちなみに。シルベスター・スタローンの映画【ランボー】はこうした荒廃したアメリカ陸軍の後のお話ということになる。