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温室効果ガスと神話の関係

温室効果ガスと神話の関係

温室効果ガスとは一酸化炭素の事

では温室効果ガスといわれるといわれる物は何でしょう? 物に火をつけて燃やしたら一酸化炭素が出ます。 ありていに言えば、これが温室効果ガスといわれるものの正体なのですが、実はとんでもない昔から大量に大気中にばら撒かれ続けていたんですね。 わかりやすい事柄を上げれば、第1次産業革命の頃からです。 それまでの人々は火を使うといえば、ご飯の調理だったり、お風呂を焚いたり後は冬に暖を取るために使っていた程度でした。 しかし蒸気機関の発明により、火はそれまでとは比べ物にならないほどに使われるようになったんですね。

そして、それは後に内燃機関を生み出し、自動車は木炭車からガソリン車に代わり、その火の力を使って電気を発電するという段階にまで進みます。 人類は次々と文明の利器を生み出して、飛行機も作り船も内燃機関に代わり、その燃料は油から作られるようになります。 そうです。一瞬にして温室効果ガスを大量に使うようになりました。 これら諸事情により、温室効果ガスという物は瞬く間に地球の大気にばら撒かれ続けられるようになったのです。 世界中が豊かに裕福になっていく毎に年々、温室効果ガスという物は消費が増大して大気は温室効果ガスで満ち満ちてしまったのです。

さて、サブタイトルにも書いたこの温室効果ガスと神話の話はどこで交わるのか? キーワードは【火】です。 日本の神話といえば【古事記】となるわけですが、この中に【火の神、加具土命(かぐつち)】が登場します。 よく小説とかマンガやアニメでも出てくるのですが、この神様は実はメチャクチャ短命な神様なのです。

どういうことか? 神様を産み落とした女伸【いざなみのみこと】は、いわゆる普通の女性と同じ方法で神様を生みます。 つまり胎動を通して【ほと(意味が分からない人は、調べてくださいませ)】から生むのですが、火の神様である加具土命はその火をまとったまま生まれてくるのです。 それは、どういうことかというとお母さんであるイザナミノミコトの体に火傷を負わせて生まれてしまいます。 その火は、高温であった為にお母さんは大火傷を負い、命を落としてしまいます。 それを知った旦那さんである伊弉諾尊(いざなぎのみこと)は悲しみ、そして怒りに震えて、その場で加具土命を前進なますのように斬り刻んだのです。 このことから日本の神話上での火の神様は、生れ落ちてすぐに母親を殺してしまう【親殺し】の大罪を犯し、実の親によって命を絶たれるといういわば【呪われた存在】だったわけです。

そして、更に面白いのはこれは東洋の日本だけではなく、ギリシャ神話の中にも多少のニュアンスの違いはありながらも、同じようなことが描かれているという点です。 タイタン族(ティターンともいう)との戦いに勝利して、平穏に暮らせるようになった時にゼウスはタイタン族の生き残りのプロメテウスを呼び、命じた。 「お前は手先が器用だから、そろそろ人間を作りなさい」 そして、こうも言った「お前は人間達に生きるための知識を教えてやりなさい」ただし。と話は続いて「人間達に火を教えてはならん。火を知り使い方を学べば、人間達は神に近づいたとして増長するだろう。そうなれば増長した人間達は神々である我らに反旗を翻すやもしれぬ。だから人間達に火は絶対に教えてはならない」 こう厳命したけれど、プロメテウスは心優しい巨人だった。 そうは言われても自分の作った人間達が火を使えないために生肉を食べたり、冬の寒さに凍死していくのを見ていられなくなった。

そこでプロメテウスは、こっそりと人に火を教えることにした。 これによって人は冬の寒さの中でも凍え死ぬことは無くなったものの、火を使えば煙が出る(これが温室効果ガスなんだけど) それはたちどころにゼウスの知るところとなって、結果的に心優しい巨人のプロメテウスはオリンポスの黒尾根に縛り付けられて、生きたまま死ぬまで鳥に啄まれる(ついばまれる)という処刑を受けた。 どちらにも共通しているのは【火】の存在で、それは人の世にあってはならないものと位置付けられている。 この火を使うという行為が温室効果ガスを発散させるというのは、なんとなくではあるが、今現在の人の世に警鐘を鳴らしているように感じるのは、不自然だろうか?