ヒロリン雑学ブログ

時事ネタや歴史、漫画アニメネタの雑学ブログです。

アニメ四方山話(よもやまばなし)2

アニメ四方山話(よもやまばなし)2

機動戦士ガンダム その2

それからは、私もガンダムに夢中になっていった。 せっかく人並みにアニメ卒業を仕掛けていたのに…(汗) 当時のアニメ雑誌と言えばアニメージュがメジャーだったのだけれど、ガンダムの為だけにあまり知られていなかったアニメックという雑誌に乗り換えた。 なにしろ毎回、普通では見ることのできない設定資料などが多く掲載されていたからだった。 MSはもちろんの事ホワイトベースのブリッジまで設定資料の中のイラストが載っていた。 個人的な思い出話はもういいかな?(^^;)

本題に入ると、ガンダムというアニメはあくまでもちょっと年齢を高く設定した”子供に向けた”アニメであり、少年たちの成長を描いた群像劇でもあった。 だからこそ物語に深みと厚みが出たのだ。 幸いなことに私は高校3年生で17歳であったがために、割と正しく物語を理解できたのではなかろうか? だからルパン三世もそうだったけれど、最初に放送された時点ではそれほどの視聴率というモノは稼げていなかったはず(と思う) それが何度かの再放送とマニアックなファンたちの手によって映画化されるところまで来て、人気爆発となった(あくまでも私の記憶を頼りにした私見です)

余談だけど、ガンダムに対しての評価をその当時のSF集団の一人で、SF作家の高千穂某が「最初の3話くらいまでは良かった。これはSFになると思った」と綴った後に結果ぼろくそになじっていた。 自分の理想通りではなかったからと言って、そこまで低評価する必要はなかろう?という反感の気持ちをもってその批評も読んでいたけど…。 ガンダムの放映当時だったかな?この高千穂某が【クラッシャー・ジョー】という小説を書いた。 表紙と挿絵がガンダムのキャラクターを作った安彦良和氏によるもので、私は安彦さんのキャラが好きだったので、1冊どんな小説かと興味を持って読んでみた。 面白くなかった。なんというのか話の展開が遅い?間延びがしている? ガンダムが放送されていた当時に私にガンダムを教えてくれた友人が「これがガンダムの元になった小説だよ」と言って貸してくれたSF小説。ロバート・A・ハインラインの【宇宙の戦士】を読んだ時よりも退屈だった(汗)

本の厚みでいえば3センチ近い分厚さだったから(と同時に、この小説も結構退屈で…。すまん、友人O)1週間近くも読み終えるのに時間がかかったけど、それよりも退屈だった。 というのもSF好きだから(高千穂某が)、なんだろ? どこかのアニメで見たようなお話だったからかもしれない(あくまで私見です) その証拠として宇宙の戦士と同じくらい分厚い日本のSF作家、平井和正氏の書いた小説【ウルフガイ・シリーズ】の第1作の【オオカミの紋章(エンブレム)】は僅かに1日ほどで読み切ってしまった。 それは物語の面白さと展開が早く次から次へと読者を引っ張り込む力があったからだと私は思っている。

宇宙の戦士は翻訳物である。 作者の名前が、ロバート・A・ハインライン。という事でもお分かりになると思うけど、ある意味翻訳物は不利である。 翻訳者の技量によって、面白くもつまらなくもなる。 実は、ハード・ボイルドの父と言われるダシール・ハメットという作家がいた。 この人の代表作が「Red Harvest(レッド・ハーベスト)」という。俗にいう「コンティネンタル・オプシリーズ」の中の1冊であるのだが、この小説が実は二つの出版社から別の翻訳家によって翻訳されて出版されていた。

タイトルの「レッド・ハーベスト」が片や「血の収穫」と訳されもう一方は「赤い収穫」と訳されていた。 また、この小説では一人称単数で物語は進んでいくのだが、一方は「私」であり、もう一方は「俺」と訳されていた。 自分のことを指すときに「私」と「俺」では受ける印象は大幅に変わる。 「私」で始まれば紳士的な印象を受けるし、「俺」で始まれば、ちょっと粗暴な感じも受ける。 こうしたことがわかってからは、私は極力翻訳物を避けるようになってしまった(汗) できれば英語を学んでから自力で翻訳できるようになってから。と思い立ってから既に約40年である(TT) 多分夢は叶わない…。