ヒロリン雑学ブログ

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鬼滅の刃にツッコミを入れてみた2

鬼滅の刃にツッコミを入れてみた2

前の続き

刀に対して横からの衝撃は考えにくい。 なので、基本的には刀は曲がることが多かったようだ。 どういうことか?基本的に刀は人を斬る道具である、人体で硬いところというのは骨になる。 その骨に対してきれいな角度で入らない限りは骨に当たった時点で刃がぶれて歪む。 もしくは骨が切れずに引っかかって止まる事さえある。ひどいと抜けなくなる。 だから刀は斬り込んだ時の角度と速さがものをいう。

鬼滅の刃のツッコミどころの二つ目は、真剣を持って炭治郎が鱗滝に斬りつけて派手に投げられるシーン。 あれは危険だ。真剣で斬りかかられる鱗滝ではなく、炭治郎が危険だ。 真剣を持ったまま投げられた時に炭治郎は刀を制御できない。 投げられた後に刀の刃が身体の下に潜り込むのは十分に考えられるため、炭治郎は切腹したのと同じような重傷を負う可能性が大きい。 これは、とても怖いことだ。

後は大岩を斬るシーンなのだが、これもひっくり返った。 あんなに無造作に大岩に斬りつけたら刀身は欠けまくりのササラとなり、初めの形状を保っていられない。 あのシーンだけはちょっと…。と人知れずに思っている私です。 それから木刀の扱いも雑に描かれていたけど、土産物ではない鍛練用の木刀は重いし大きく作られているのよね。 同じ長さの木刀でも使っている木によって重さに差が出るし、硬さにも差が出る。 大正時代だから現代よりも安全性などに考慮はされていないはずなので硬くて重い木刀だったと思われる。 あんなのでアゴを断ち割るような一撃を食らったなら、炭治郎は錆人に顎を砕かれて悶絶している。

けれど、あのシーンは錆人の正体が知れるとスピチュアル・ボディーだから使う木刀もそういうモノなのだと納得できないわけじゃない。 なんにしても、作者もまた作者に正しい情報を渡す役割を担っている編集者も現代の若者であろうと考えると知らなくてもしょうがないとは思うのだ。 しかし、錆人が真剣を持って炭治郎と対峙したシーン。大岩を斬った勝負のシーンです。 「真剣を持った勝負は単純だ」と炭治郎のモノローグが流れるんだが、それほど単純ではないのだよ。真剣を持って対峙したら。 その途端に稽古は終わり、人の斬り合いが始まる。 真剣を持っての勝負は斬るか斬られるか。の勝負となる。命のやり取りの場になるのは必定(ひつじょう)なのだよね。

という事は相手に勝てば相手を殺し、相手に負ければ自分が死ぬ。 そういう緊張感はいやがうえにも出てくるものだ。 この辺りは命の重みをあまり感じない現代人の軽い考え方によるものが大きいと私は考えている。

という事で、今日はここまでにします。