ヒロリン雑学ブログ

時事ネタや歴史、漫画アニメネタの雑学ブログです。

鬼とは何か?

鬼とは何か?

マンガから読み解く鬼の正体

鬼滅の刃】の【テレビシリーズ・無限列車編】が放送され始めたので、【鬼とは何か?】というテーマを選びました。←ミーハーな私(汗)

【マンガ】を基(もと)にして【鬼の正体】が読み取れるのか? そう思う方もいるとは思いますが、【鬼滅の刃】からは、読み取れません。 全てが【物語】上の設定で、作られていて、そこで【完結】しているからです。

【鬼】をテーマにした【マンガ】としては、【永井豪】先生の【手天童子(しゅてんどうじ)】が挙げられます。 名前からしても、わかると思いますが【手天童子】は大江山の鬼【酒呑童子】に由来している(筈です) 永井豪先生は【ハレンチ学園】で、広く名前が知られて、その後【あばしり一家】など、多少のエロを強調したギャグ漫画家さんという認識の人もいるかと思います。 しかし、永井先生の描くマンガは、さりげなく、しかし本格派の【SFマンガ】なのです。 この作品【手天童子】を読めばよくわかると思います。 この作品中に於いては【インナースペース】が【現実社会】影響を及ぼすという事が【物語】のベースに置かれているのです。 興味を持った人が【コミック電子版】か【古本屋】さんで見つけて、読もうと思った時に【ネタバレ】しては良くないと思うので、これ以上の【内容】は書きませんが…。

それでは【鬼の正体】に迫れないではないか。 と思う人もいるでしょうが、それには、私の【お気に入り】の【マンガ】を用意していますので、少しお待ちください。 とりあえず、【手天童子】を描くに際して【永井先生】は色んな【鬼の伝承】を【取材】しています。 その中には、もちろん【大江山の鬼退治】の話も含まれていますし、他にも【鬼のミイラ】が保管されていると言われる場所にも、確かめる為に出かけていたりもします。 この取材時に【永井先生】は何度も【不思議な目】に合っていると、【連載終了後】だったと記憶しているのですが、雑誌の取材に答えています。 単純な【不思議な目】ではなく【命の危機】を感じるほどの【不思議な体験】をして描いていたと…。 確か【交通事故】に合うとか【訳もなく階段】から落下したとか。 だから【ボロボロ】の常態で描いていたと話していました。

こうした【背景】があるから、色んな意味で他の【鬼の物語】を【読んでみよう】【探ってみよう】という気持ちにもなって、次々と【関連書物】を読んでいく事になるのです。 【渡辺(わたなべの)綱(つな)】の【鬼退治】は有名な【お話】ですが、改めて読んだりもしました。 京の都(みやこ)の外れで、【渡辺綱】は、妙齢な女性と出会い【都】まで送っていく事になる。 しかし。その女性こそが【鬼】であり、【襲われる】瞬間に、そうと悟った【渡辺綱】によって【手首】を切り落とされる。 【鬼】は悔しそうに「必ず切り落とされた腕を取り返す」という言葉を残して、虚空(こくう)に消えてゆく。 それから【渡辺綱】は警戒を厳重にして【手首】を取り返しに来る【鬼】を【返り討ち】にしてくれよう。として、待ち構えていた。 それから【暫く】して【渡辺綱】の【お母さん】だったと記憶しているけど、違うかもしれない(汗)。

とにかく【老婆(ろうば)】がやって来て(だから、やっぱり身内には違いないはず)、【綱】に面会を乞(こ)う。 「一目で良いから。お前が討ち取った【鬼の腕】を見せてくれないか」と、何度も何度も懇願(こんがん)するので、やむなく根負け(こんまけ)をして、屋敷内に招き入れて【討ち取った鬼の腕】を見せたその瞬間。 【老婆】は姿を変えて【鬼】となり、声高らかに笑って【確かに返してもらったぞ、渡辺の綱!】と【捨て台詞(すてぜりふ)】を残して、またしても【虚空】に消えて行ってしまった。 これが、世にいう【渡辺の綱の鬼退治】という事になる。

ちなみに、色んな本を読んだ結果、導き出したのは、どうやら【童子(どうじ)】というのは【鬼】を指す【言葉】らしい。 【放送部】や【演劇部】、もちろん【俳優(声優)養成所】等でも活舌(かつぜつ)の練習に使っている【外郎売(ういろううり)】の中に出てくる【茨城童子(いばらぎどうじ)】は【鬼】という事になる。 「かの頼光(らいこう)のひざ元去らず~」のくだりで登場する【頼光】とはその後、【大江山】に棲み(すみ)付いた【鬼】である【酒呑童子】の討伐隊(とうばつたい)を組織した【源頼光(みなもとのよりみつ)】の事である。