ヒロリン雑学ブログ

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嫌な事はすぐに忘れよう

嫌な事はすぐに忘れよう

と、思ったのは30代の後半に入ってからだ。
その当時の私は、まだ病名は知らなかったけれどパニック障害の初期だった。
原因がつかめないまま、、数年が経過していて、それがストレスとなって発症したらしい。
実際は、肩甲骨の下あたりのろっ骨を骨折していたらしいけど、個人も総合も色んな整形外科に行ったのに、どこも見つけてくれなかった。

それはともかく、最も大きな原因はお袋だった。
お袋は4人姉妹の末っ子だったけど、上の3人のおばさん達のおかげで、変に片意地となっていて、全ての価値基準は【勝ち負け】になっていたから、とにかく傍若無人だった。

パニック障害の発作っていうのは、本当に苦しい。
どこかの女子テニスプレイヤーとか元皇室のお嬢さんのように、自分の気分次第でいろんなところに顔を出せる余裕なんてない。
心臓が破裂するんじゃないだろうか?
というくらいに動悸が激しくなって、本当に死ぬ。と思ってしまうほどだった。

けど、傍若無人なお袋は(当時)そんな私にも気に入らない。と思ったらぐちぐちといつまでもくそ文句を垂れ始める。
この時には本当に殺されるとまで思ってしまった。
その時に親父は何をしていたかというと、単に眺めているだけだった。
本当にポンコツな両親であった。

普通に元気な時なら、口の言い合いで、そんなお袋にも負ける事はなかったんだけども、とにかくパニック障害だった。
しかも、この病気は腹を立てる事さえできない。
そんな事をしたら、こちらの方が疲れてしまってどうにもならなくなるからだ。
しかも、思い返して色々と考えていたら。
それだけでも発作が出そうになる。

で、仕方なしに。
自分の身を守る為に、嫌な事はすぐに忘れてしまおうと思い立ち、実行に移した過去の私。
意識的に嫌な事を忘れていくので、精神的には多少は楽になった。
許容範囲を超えてくるお袋には通用しないことが多々あったけれど。

しかし、これには重大な欠点があった。
それは、意識的に忘れるという事をしていると、必要な事、重要な事さえも忘れてしまう。

今の職場でも、未経験の業種だから、わからない事も多いのだけど、それ以上に機械の操作がなかなか覚えられないのでありました。
ふふふ、二十数年が経過して、今も尚私の生活を脅かす、お袋の所業。

すぐに嫌な事を忘れるのは、ある意味では精神的な自己防衛手段なのだけれど、必要な事まで忘れてしまうのは困りものだ。
しかし、現状がかなり辛いことが多いのであれば、精神的に楽になれる手段だ。
というお話でした。