ヒロリン雑学ブログ

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劇場版Gのレコンギスタ の【G】

劇場版Gのレコンギスタ の【G】

富野監督にしては、えらくお気に入りのような楽曲。
ドリカムの歌う【G】

最初のガンダムでも、三部作のそれぞれの主題歌は別の人が歌っているのに、この曲は【Gのレコンギスタ】の2~5まで使っているっぽい。
ぽいとしたのは、まだ【4】と【5】を観ていないからなのだけど。
どうも、製作スタッフの名前からすると、どちらも【G】が使われている。

私としても気に入っているので、車用のMP3プレイヤーの中に入れている。
しかし、この曲の歌詞は難解でもあるので、歌詞の内容を額面通りに受け取ってしまうと、非常に駄作として伝わってしまう。

というのが、以下に書く部分

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モビルスーツは進化するのに 僕はどうだ  伝えたい言葉を

選ぶのさえうまくいかない 何がしたいんだ

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作詞は吉田美和、作曲は中村正人

冒頭の歌いだしの部分、曲はともかく、この歌詞。
実は嫁さんが、この曲を聴く度に「吉田美和ってガンダムを知らないよね」とか「適当に書いたっぽい」という。

確かにいきなりの【モビルスーツ】という単語に、【僕はどうだ?】という問いかけにちぐはぐさを感じたのだろう。
そういった事には気がつかなかったのだけれども、作曲の中村さんが特集本の中で解説していたのを読むと、「ふむ、深いな」と思ってしまう。

この場合の【モビルスーツ】というのは【比喩的表現】なのだそうだ。
モビルスーツの進化】というのは、言い換えれば【テクノロジーの進化】を意味するらしい。

そして、【僕はどうだ】の【僕は】は、人。
つまりは【人類】に置き換わるらしい。
そうして考えると、深い歌詞になる。

【文明】は進化しているのに、それを使う【人】はどれだけ【人として、進化】しているのだろうか?
という問いかけなのだそうだ。

子供に【銃】を持たせたら、それは危険だ。
【銃】の持つ危険性を理解しないまま、それを使えば、人を殺しかねない。

新しい【テクノロジー】を手にした人間には、それを【正しく理解】し【使う】という、精神的な成長が不可欠だと言っているのではなかろうか?
だから、富野監督は劇場版の主題曲として2~5までの全作に、この曲を使用しているのじゃないだろうか?

という、おじいさん世代なのにアニメ能な老害の考察