ヒロリン雑学ブログ

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新選組始末記

新選組始末記

高校生の頃のTVドラマ

あと少しで61歳になる私の高校生の頃のドラマなので、相当に古いドラマになります。
けど、このドラマがあったおかげで、私は【司馬遼太郎】という作家と【新選組始末記】の作者である【子母澤(しもざわ)寛(かん)】という人達の書いた【小説】と巡り会えたので、そこには感謝しているのです。

今朝の事。
なんとなく、これも古い話ですが、【白虎隊】を描いた【ドラマ】の主題歌【愛しき日々】を、久しぶりに聴いてみたいなぁっと。
この曲を歌っているのは【アリス】の【べーやん】こと【堀内孝雄】さん。
このドラマを見てから暫くは、カラオケでもよく歌いました。

で、YouTubeで検索したら、ちゃんと見つかったので、聴きましたが、やはり良い。
なんでしょう?情感溢れる歌い方っていうのは、最近の歌ではあまり感じる事が出来ないからでしょうかね?
で、気持ちよく聴かせてもらったのですが、その時に一緒に挙がって来たものの中に【新選組の歌!】というものがありました。

タイトルを見た時に、すぐにわかりました。
テレビドラマ【新選組始末記】の主題歌だと。
歌っているのは【角川博】さん。
実力派の演歌歌手です。
歌は確実に上手い。
きちんとした基礎から勉強をして歌手になった人だけの事はある。

それはとにかく、白虎隊にしろ新選組にしろ【幕末期】の物語です。
幕末期の物語は【幕府側】の人達も【官軍側】の人達も、信じる物の為に身命をなげうって戦い、生き抜いていく。
そうした【生きる姿勢】が好きです。

ともあれ、ドラマ【新選組始末記】
キャストも豪華でした。
近藤勇に【平幹二郎】さん、土方歳三に【古谷一行】さん、沖田総司に【草刈正雄】さん。
その他のキャストも、当時の役者さんとしてはそうそうたる顔ぶれでした。

多分、高校1年生の時に始まったドラマで、実はこの時に読書好きな私は近所の書店で、原作の【新選組始末記】を探してます。
けど、買わないで、読まなかったのは、この本が【小説とは思えなかった】からです。
言ってしまえば【新選組の資料】という要素の方が多かった。
ところどころに短くそれぞれのお話が書かれてはいるものの、全体的に見たら【資料】の方が多かった。

ただ、この事からも【子母澤寛】【司馬遼太郎】両氏の書き物は【自らの足で取材して】そのうえで書かれていたんだな。という事がわかります。
時代的にも、まだ明治維新の頃に子供で成長した人達が生きていた時代。だという事も大きいでしょうが、なによりも【ネット検索】で出てきた結果を読んで【知った(わかった)気でいる人達】が書いた物よりも面白い。
実践(じっせん)していない【知識】は【軽い】という事を知ってもらえたら、幸いですね。

さて、そのドラマが流行っている頃に違う高校に進学した中学校の同級生と、偶然にも街中で会いまして、「あのドラマ、面しれぇじゃろ(岡山弁:面白いだろうの意)」という会話から「ウチの親父が違う話じゃけど【燃えよ剣】っちゅうのを持っとるけぇ読むか?」と言われて、「ちょっと人柄がなぁ」とは思いつつも借りて帰って読んだら、面白い。
借りたのは上巻だったけど、返してすぐに書店に行って【上下巻】を購入して、夢中になって読みました。

以前にも書いたような気がするけど、私は気に入った本は何度でも読み返します。
だから、とにかく買う。
買って、手元に置いておかないと気が済まない。
そこから【新選組】が気になりだして、他に本を探したら【司馬遼太郎】さんの【新選組血風禄】を見つけて読み、更に探したけれど、良い本が見つからずに結局は初めに戻って【新選組始末記】を買って読みました。

この本の中に「新選組の本なのに、なんでこれが?」と思った事が書かれていて、それが【竜馬暗殺】の項でした。
そこで、初めて【坂本竜馬】という人間の事を知り、実は誤解していたのですが、「竜馬ってすごいんだなぁ」と…。

誤解していたのは、竜馬の元に暗殺の犯人グループがやってきます。
取次ぎに出た【小間使い】の様子を見て「竜馬がいる」と判断した暗殺者達が階段途中にいた小間使いを切り捨てて2階にいる竜馬をめがけて突進してくるのを、小間使いが、いつものようにふざけているものだと勘違いした竜馬が「ほたえな!(騒ぐなの意味:土佐弁)」と叫んだとされるシーン。

ここを読み間違えておりました、若い頃の私。
小間使いの事は、どこかに吹っ飛んでいて、竜馬が直接、暗殺者達に「ほたえな!」と怒鳴ったのだと思い込んじゃいました。この時…。
とはいえ、これで【坂本竜馬】という人間に興味を持ち、続いて【司馬遼太郎】さんの【竜馬がゆく】を読むことと相成ったのでありました。
そして、この作品で、更に【勝海舟】という人物にも興味を持ち、こちらは【子母澤寛】さんの【勝海舟】という本を読み、更には【親子鷹】も読んでしまいました。

そうしたら、この勝海舟という人の【父親】もすごく魅力的な人物で…。

しかし、なんだろう?
読書感想文のような記事になってしまった。