ヒロリン雑学ブログ

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人間は考える葦である

人間は考える葦(あし)である

大昔の哲学者の言葉らしい

けれど、私が小さい頃からよく使われていたし、よく耳にしていた言葉だ。
小さい頃には【なんだか良い言葉】のような気がしていた。
【人間】と【考える】という文言が入っているから、【人は良く考える生き物なんだ】くらいに思っていた。
今から50年程前の話だ。

けれど、今年に入ってから、ふとこの言葉を思い出した時、「ああ、なるほど、言い得て妙だわ」と思うようになった。
【葦】というのは中が空洞(くうどう)な植物の事だ。
空洞というのは【中身がない】【空虚(くうきょ)な】と言い換える事もできるだろう。

つまり、この言葉を残した哲学者は「人っていう者は【考えているふり】の上手い、何も考えていない生き物だ」と、人を揶揄(やゆ)して、こう言ったのではないだろうか?
そう思うと【現代社会】というものに、当て嵌(は)まっている。
と思えてくるのだけれど…。

現代人は、多分8割以上の人が【考える事】を【放棄(ほうき)】している。
【人はなぜ生きるのか?】
【生きている事の意義は何か?】
【人が存在している意味は何なのか?】
そんなカッタルイ事は考えたくもない。という人が大部分だろう。

だから世の中は今、混乱している。
老人(後期高齢者)は、何のために生きている?
多分、明確な答えを持つ人は少ない。
むやみやたらと医療が進歩して、人は長生きになった。
それはそれでよい事ではあるが、長生きして何かをやろうという目的を持つ事が出来ない。

せいぜいが「孫が結婚してひ孫の姿を見るまでは…」くらいだろう。
後期高齢者というのは75歳以上の人の事を言う。
現在の定年退職の年齢が60歳なので、それよりも15年過ぎた年齢の人達だ。
何か【やるべき目標】を持っている人はいい。
例えば【芸事(げいごと)】だったり【武道】を極めたいとか、そういった目標がある人は、たとえ80歳を超えていても【生き生きとして】生活しているだろうと思う。

問題は【何もやりたい事】もなく【医療の進歩】で生かされている人達だ。
つまらない毎日だと思うよ。
ただ、朝起きて、飯食って、昼になったら昼飯食って、夕方には晩ご飯を食ったら、寝るだけだ。
この繰り返しがずっと続く。
死ねるまで続く。

だから、何も考えない(ように見える)老人が増えて、核家族だからどこかに行くのも自分で車を運転してってなるから高齢者の交通事故は増える。
頭も使わないから、本当にボーっとしている人も多いだろう。
認知能力とか反射神経も落ちているから、必然なんだよ。交通事故が増えるのって。
もっとも、これに関しては【全世代】が同じですけどね。

今時のドライバーは暇があればすぐに【スマホ】を取り出して何かをしている。
信号待ちをしている時には、より【顕著(けんちょ)】になる。
信号が変わってもすぐに発車しないドライバーは、大抵の場合これが理由なのではないだろうか?

考える葦から、なんか違う方向の話になったような気がする。
老人問題の方に話が進んだからだな…。
本編はまたの機会に…。