歴史は繰り返す

割と有名な言葉だ。

取り敢えずは、何の気なしに使う言葉でもある。
それと同様に、アニメや漫画・映画などでよく使われるのが【人はいつになっても学ばない】
基本的には【ＳＦ】などの作品に多い。
【人類の無知や横暴】に対して使われることが多い。

今、【ノーベル賞】というものが、多くの分野の功績を残した人々に贈られている。
ノーベル賞の【ノーベル】というのは、人の名前だ。
スウェーデンの人らしい。

では、【ノーベル】さんは何をした人なのか？
【ダイナマイト】を発明した人だった。
【ニトログリセリン】という【非情に扱いにくいが、それまでの火薬よりも爆発力の大きい物】を【安全で扱いやすく】した人だった。

【ダイナマイト】は本来、土木工事などで硬い岩盤を砕く。
そうした手段が【安全で簡単】に行えるように発明されたもの。と言われている。
つまりは【平和利用】が主な目的になる。

けれど、人の言うものは、いつの時代でも【勢力拡大】に余念がなく、こうした発明はすぐに【軍事利用】されてしまう。

それからのち、かなりの年月を経て【原子力】が注目された。
膨大なエネルギーを持つ【原子力】は【原子力発電】等の平和利用の前に【軍事転用】されて【原子爆弾】となって【広島・長崎】に投下されてしまう。
よく【世界で唯一の被爆国】として日本の事を言うけれど、これは単に【時間差】だった。
歴史の本をよく読めば、同時期に日本も【原爆】の開発に取り組んでいたのだから。

多分、日本の開発の方が早ければ、日本だってアメリカ同様に原爆を使っていたのではないか？
当時、日本軍は【劣勢】だったので、その可能性は高い。

また話がズレた。

とにかく、何か【大きなエネルギー】を持つものが【発明】されたら、それは、ほぼ確実に【軍事利用（転用）】される。
過去からは【何も学ばない】
それが【日本】に限らず【人類全体】の姿なのだろう。

ちなみに、数十年前には【当たり前の問いかけ】だった【何故、戦争は無くならない？】というものには、６０歳の今なら答えられる。
人の持つ【闘争本能】と【支配欲】が為さしめる業（わざ）だと。
それを偽りの平和で誤魔化そうとすると、現代のような【歪み】が生じて、変な方向に人は向かうのだろう。