ヒロリン雑学ブログ

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お母ちゃんとぼく

お母ちゃんとぼく

かわゆらしいタイトルになってしまった

という事で(何が?)
私事’(わたくしごと)ではありますが、先月の末日も近い某日(ぼうじつ)に母が他界しました。

なんで、こんな心境になったのかは、よくわからない。
多分、ほんの数カ月前までなら、憎んでさえいた筈なので、この心境の変化というものは、以前に書いたブログ記事にあるのだろう。
それと同時に、自分も昨年の暮れに還暦(かんれき)を迎えので、多少は大人になったのかもしれない。

僕の両親を基準にした家族というものは、いわゆるカカァ天下というもので、お母ちゃんが絶対的な権力者だった。
といっても、お母ちゃんは4人姉妹の末っ子だったけど、3人の姉の家庭よりも割とお父ちゃんを立てていたように思う。

他の3人の姉の家庭というのは、そりゃあ酷(ひど)かった。
家族総出で旦那(僕からしたらおじさん)の悪口を言いまくる。
揃いも揃って、皆がそうだったから「ウチはまだまともなんだぁ」と思っていた。

お母ちゃんの身の上に関しては、前にブログに書いているので割愛(かつあい)させてもらうけど。
お母ちゃんが、それまでよりも情緒不安定になって勝ち負けにこだわるようになったのは、60歳前の事だったと思う。

簡単に書くと、お母ちゃんは父親の事を知りません。
生まれて間もなく他界したからです。
祖母は女手(おんなで)一つで4人姉妹を育てられないと思って、再婚します。
僕にとって2人目のお爺さんになるその人は、お百姓さんでした。
ともに連れ子を持っての再婚という事になりました。

さて、再婚をする時に祖母は死別した最初のおじいちゃんの姓(せい)を絶やしてはいけないと4人姉妹の長女のおばさんだけは再婚相手の戸籍に入れなくて、3人の妹は再婚したお爺さんの戸籍に入ったのですが、祖母はお母ちゃんが小学生くらいの時に、交通事故で亡くなってしまいます。
時に太平洋戦争の真っ只中でした。

2人目のお爺さんは良い人だったようで、祖母が亡くなっても4人姉妹を放り出すような事はしなかったみたいです。

ところで、ここでお母ちゃんの3人の姉は、家督(かとく)を継ぐのを、お母ちゃんに押し付けて終戦後、我先にと結婚をして出ていきます。
次女と三女のおばさんは、元々戸籍が変わっていたから良いとして問題は長女のおばさん。

この人は長子(ちょうし)なので、この頃の常識からしたら、現在の僕の姓を継ぐのは、この人の役目だったんですが、逃げた。
末っ子に押し付けて、ズラかった。

さて、それはそうとして、このおばさんはお金に汚い。
さっき書いたお母ちゃんが60歳になる前に情緒不安定になったのは、このおばさんの欲どおしさに原因があるんですよ。

長女のおばさんは近所のおっさんに唆(そそのか)されます。
「あんたの義理のお父さんの土地を遺産相続として【盗(と)れる】から、申請をして相続しなさいよ」
「あんたに相続権がなくても、下の3人には相続権があるんだから、遺産を相続させたらエエ」
「そしたら、ワシのところに来たら、ワシがいい値段で買ってやるから、4人で割ったらええ」

という感じで、話を持ちかけられたらしい。
遺産相続といっても、2人目のお爺さんが亡くなってから、かなりの年数が過ぎている。
僕が小学生の頃には、お墓参りに行っていた記憶があるので、何十年も経過している。
それをほじくり返すように、今更感もたっぷりに「遺産の相続をします」と言えるのか?恥を知れと思うけど、お金に汚いおばさんだし、そうした汚い部分は妹達にやらせるのだから、何とも思わなかったんだろうね。